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私は、「イラク人質事件」について書かれた下記HPに非常に共感をしましたので、こちらに転載させていただきます。
転載したのは、ほんの一部ですが、特にこの部分が心に響きました。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/main.htm
「小泉の波立ち」より一部転載
今回の事件では、国民の立場が、大きく割れた。それは、なぜだろうか? 実は、人生観ないし価値観の差による。
たいていの人は、「利益こそ目的だ」と考える。国にとっては国益が大切であり、個人にとっては自己利益が大切だ。だからこそ、国益をそこねると見える意見を批判したり、政府の金を無駄にすると見える人質を非難したりする。そこにあるのは「金こそすべて」という価値観である。
別の人は、「愛や平和こそ大切だ」と考える。自国だけの利益よりも世界の利益が優先するし、自分一人だけの利益よりも世界全員の利益を大切にする。場合によっては、自己の利益を削ってでも、他人の利益を増やそうとする。なぜか? 経済観念がないからか? いや、とても広い経済観念があるからだ。それは、「自分が1円の利益を失うことで、世界全体が何倍もの利益を得るのであれば、喜んで自分の利益を削ろう」という発想だ。そこにあるのは「愛こそ大切」という価値観だ。
後者の博愛主義者は、他人を憎んだり非難したりすることはない。しかし、前者のエゴイストは、博愛主義者を憎んで非難する。「おまえがそんなことをするせいで、こっちにスズメの涙ほどの迷惑がかかるんだよ。おれたちには、スズメの涙ほどの損失さえ受け入れられない。迷惑をかけるな!」と。
今回の対立の根底にあるのは、この価値観の対立だ。日本の国民を見ると、豊かな時代には、後者の立場が多かったが、不況になってからは、前者の立場が優勢だ。かくて、現在のように、人々は博愛主義者を非難する。
貧すれば鈍す。