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(回答先: Re: 2000/12/31 さんレスありがとうございます。 投稿者 白亜 日時 2004 年 4 月 25 日 17:14:53)
白亜さん 帰宅しましたので駆け足ではないレスをば。
(先程はそういう意味で失礼致しました。ミスタイプもありました…)
>「愛」については、すべての人が慈愛に満ちて・・・等という事は
>ありえないでしょう?人は神ではないからです。
現実的な認識は仰る通りですね。ですから理想論、可能性という点で
人間の意識レベルが変容すること=「覚醒」という表現を用いました。
>人間には多かれ少なかれ「エゴ」が存在し、それは生物の生存競争という
>本能だからです。それを理性によって制御することを人間は出来ます。
>ただし生活に多少の余裕があるという条件付です。
この条件こそが最大の元凶であり、人類はこれを克服できないが故にこれまで
貧困層による散発的な反社会システム運動が世界情勢を混乱に陥れてきました。
しかしながら21世紀に入り事態は変容致しました。今回のアフガン・イラク戦争は
賢明なあなたなら釈迦に説法でしょうが、貧困層が自ら仕掛けたものでは
ありません。超大国の強力な「エゴ」による、文字通りの「単独行動主義」が
招いた「言われなき戦争」に対する防衛であり、軍事的に歯が立たぬが故の
対抗手段がテロリズム(これも米国を始めとした非イスラム文明から観た価値観で
あり、立場を変えれば非イスラム文明国家の行為もイスラム国家から観れば
テロリズム以外の何物でもないものがありましょう)です。
米国は10年に1度は戦争をしないと軍需産業含め国家経済に深刻な影響が出るそうですね。
湾岸戦争には「イラクのクウェート侵攻」という「大儀」がありました。
(戦争に大儀云々という議論はまたにしましょう)あれから10年。ソ連消滅で
戦争相手がいなくなった米国が、「名目探し」に躍起になったのも全ては
米国の恐ろしいまでの「エゴ」ですね。そして「9.11」「対テロリズム(=永く
困難な闘いになるであろう!彼らはそう言及しましたよね・・・)「大量破壊兵器」
「先制攻撃正当論」...私は「イラク攻撃計画」を読んでいませんが、こういう
ストーリーがもともとあったとしか思えません。
従いまして、ミクロ的な「貧困の克服」と「人間として他者を思いやれる心の余裕」は
普遍的に切っても切れない関係にあると考えますが(その意味において白亜さんの
見解には同意致します)マクロ的な視点に立ちますと、もはや「生活レベル」と
「社会的・国際的対立」がリンクしているとは考えられないのではないでしょうか?
でなければ、貧富の分極化はあれど極めて高度に成熟した米国が、今回のような
暴挙に走る理由が見つかりません。政府首脳の暴走を許している国民に「理性」が
あるのか疑問です。
>例えば自分の子供が飢えて死にそうなのに、他人の子供に最後のパンをあげたり
>出来ないでしょう?いや出来る人もいるかもしれません・・・
>ただそれは無償の愛ではなく、そういう行為をした自分を愛したい自己愛・・・
>とは考えられませんか?自分の子供は犠牲になっても良いのですか?
仰る通り私はそれを先述のレスで「究極の自己満足」とも認識しております。
個人的には半分ずつあげたいな(笑)
>しかし自分の子供が飢えていなければそれが出来るのです・・・
>つまり貧困こそ「悪」であり、それを「愛」で救おうとするならば
>金や食料を送るといった実効性を持たせなければ意味が無く、
>幸せな貧乏人などありえないという私の反論になっているのです。
>「フレーフレー」では救えないのです。
仰る意味はよく理解できます。ただ私(恐らく調和人さんも)が少しだけ
拘りたいのは、「心の持ち方」で自分の状態に対する認識はいくらでも
変わってくるということです。端的に申し上げれば、「周囲」からみると
「貧困」かもしれないが、自身はそれ程貧しいとは思っていないと申しますか
「自分の置かれている立場」を悲観してはいないということがあり得るのでは
ということです。「お金持ちになった=心から幸せになった」という式が
成立しないことと同様です。
>「エゴ」と「エゴ」の衝突は上記理由でなくならないでしょう。
>大事なのは、その衝突をいかに小さな物にするか、
>いかに公平に裁き調整するかではないでしょうか?
とても同意できる観方だと思います。全ては「バランス」と「落とし所」ですよね。