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気になる記事がある。
【偽装拒否の従業員解雇 山梨のチェーン弁当店(東京新聞) そのまんま西】
http://www.asyura2.com/07/news6/msg/199.html
思うに、これこそが「日本の問題の本質」であり「最大の課題」なのだろう。
これ、誰が考えたって「従業員は正しい事をした。」のだろう。
しかし「正しい事をして解雇された」という場合、ほとんどの場合「泣き寝入り」という一方的な「不利益を我慢する」のだろうとKは思う。
今回のように「公に問題になる」のは、氷山の一角とすら言えないというレアケースだろうと思う。
以前、NHKの内部告発があったが、多少、思想問題の臭いがあったために「知らない間に忘却の彼方に消え去った。」
「胡散臭い」とか「私利私欲の気配がする」というのは主観でしかない。内部告発は「非常にリスクが高く」しかも「人間は霞を食っては生きていけない」のだから、多少は行動後の身の置き方を考えて行動するだろう。
まずは、「胡散臭い」とかいう主観を捨て去り、内部告発の行動を評価し、それを生かすという方向性に行くべきだったのだろう。
仮に自分の勤めている企業が「不正な事」をやっていて、更には「それを業務命令」という形で課してきた時に「いったい何割の人が拒否する勇気が持てるのか?」
多分であるが、この比率は「日本人は世界でもダントツのビリの低さ」という気がする。
民族性や歴史は「国の特性」であるので、「個人を主張できない」という性質を日本人が有していても「それは、必ずしも悪い事ではない」とKは思う。
しかし、それは、今後も日本の国という「国のシステムが旧来の日本の歴史の延長上に進んでいく」のが前提条件であれば、である。
ご存じのように「護送船団方式は否定され」「公務員によるセーフティネットも否定されつつある。」
企業は「価格競争に重きを置き、正規社員を非正規雇用社員に切り替え」更には「外国に生産拠点を移し」また「外国人低価格労働者の雇用を拡大している」
早い話が「資本家層」は「日本の労働者を切り捨て・裏切り、見捨てた」のである。
それなのに「労働者階級の人たちの考察力は、旧態依然のまま進歩していない」のである。
サービス残業、違法命令に従う、過労死・過労自殺増加、非常勤社員の増加
それらは、すべて「根っ子で繋がっている」
普通の人なら「殺人は悪い事」と認識しているが、集団の中に埋没した時には「戦争には反対」という正論すらも「周りの空気が許さなくなる」のである。
違法は違法であり、自分の信念において「従えない事には従わない」
そんな当たり前の事を「大多数の人が実践できない」のである。
国が「しっかりしていて、国民の人権を第一に考えている。」という場合なら、自己主張できなくとも良いだろう。
国が人権をサポートし、セーフティネットによって救済策を構築し、戦争という方向に進むような事がないのなら、自己主張をして摩擦を起こす必要もない。
しかし、国が、政府が、企業が、集団が、国民や構成員を「駒」と見るような欧米の考え方に追従し、「自己責任の名の下に保護も適当」という流れの中では「自己主張できる事」が絶対条件としての「自己責任」になるのだろう。