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(回答先: 死刑制度を復活しないというのは「一面的なこと」でしかありません。 投稿者 考察者K 日時 2009 年 1 月 11 日 13:48:53)
一般的に言って死刑制度に犯罪抑止効果があるかどうかはあきらかです。「万引きしたら必ず死刑とする」という法律ができたら万引きは激減するでしょう。しかしゼロにはなりません。この意味で死刑制度には犯罪抑止効果があることははっきりしています。 Kさんの主張されている、死刑制度に犯罪抑止効果がある、という主張はこれと同じ理論です。平常心でものを考えた場合の理論です。 では凶悪犯罪ではどうでしょうか。Kさんも認めているように激情に駆られて犯罪を犯す人には死刑の犯罪抑止効果はありません。またあらかじめ犯人が誰か分からないように計画を立てて犯罪を犯す確信犯にも死刑の犯罪抑止効果はありません。ではどのような人に対して死刑制度は犯罪抑止効果を持つのでしょうか。 イメージとしては「ことの成り行きでいろいろな要因がからんだ結果として凶行に及んだ」といったケースが考えられますが、これも突き詰めてゆくと最終的には激情して凶行に及んだか、あらかじめ犯人が誰か分からないように計画を立てて凶行に及んだ、のいずれかに結局は行き着くのではないでしょうか。したがって凶悪犯罪に対して死刑制度に犯罪抑止効果はないとの結論になります。 平常心でものを考えても、凶悪犯罪を犯す者にはその理論は通用しないと思います。また平常心で考えて凶行を思いとどまったという人がいる場合、その程度の憎しみだったのであり、もともと凶行に及ぶ人ではない人だといえます。これは自分自身に置き換えてみればあきらかでしょう。殺したいほど憎い相手がいても実際に凶行に及ばないのは死刑になるのが怖いからではなく、思い浮かべることと実際に殺すこととの間には心理的に乗り越えることが困難な壁があるからです。 |