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(回答先: 万引きしたら即死刑なら万引きは激減するでしょう。 投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 1 月 11 日 14:39:39)
>ダイナモさん どうもです。
見落とされている点として、指摘しておきますが、自殺願望を伴った「破滅的凶悪行為」は、逆の意味で、死刑という制度が犯行の増加を生む可能性もあるので、その点は判断材料として提示しておきましょう。
自殺願望がどの程度の比率か分かりませんが、日本における社会問題化となっている毎年3万人超えの実績から「ゴキブリは一匹いたら、30匹とか100匹」とか言われていますから、数百万単位の「潜在的危険要因」とも考えられます。
もっとも、終身刑に変えたら、一生「刑務所の中で食わせてもらえる」から「娑婆の最後に、やりたいことを思いっきりしよう」という人も発生する可能性はあるので、単純評価もできません。
理性を失った突発的な犯行で、複数の人の殺人を行う比率は良く分かりませんが、現行法では一人の殺人で、死刑になる比率は低い訳で、複数殺人をする間、ずっと理性が失われていたか?は問題であるでしょう。
しかし、計画殺人の場合の抑止力がないという部分には詭弁性を感じます。
人間であれば、事件が発覚する可能性は考えますし、結局は「事件発覚のリスク」と「殺人行為による利益」の綱引きであり、ここには、ゴルゴ13のような「死」を特別視しない人間性の欠如という要素がない限り、ダイナモさんの主張は成立しないでしょう。
誰でも、完全犯罪はほとんど不可能と知っていて、逮捕されれば「死刑になるかもしれない」と思えば、一定の制御は発生します。
最終的には綱引きですが、綱引きということなら、「そこに制御能力としての抑止力は発生している」のです。
結果論として、綱引きに負けたという例だけに注目させれば「それは詭弁性を有することになる」でしょう。
実は、ダイナモさんは「議論の方向を間違っている。」と思っています。
今回の場合には、終身刑もしくは死刑代替え刑と「死刑」の抑止力の差を求めなければ、議論そのものが無意味なのでしょう。
多分ですが、死刑を廃止するなら、残酷刑を受け入れるべきなのです。
仮に、逮捕されて、その刑になったら、考えただけで震え上がり、誰もが自殺を考えるくらいの「生き地獄の刑」ですね。
しかし、この発想は、人権擁護の立場からは出てこないでしょう。
それが、結果的に「被害者の人権無視の要因を生んでいる」にも関わらず、加害者だけの人権に目を奪われているのです。
犯罪を、起こりにくい社会を構築することが、最大の人権擁護であり、そのためには「タブー」を作り、選択肢を狭める方向は、方向性が間違っているのだと思っています。
その上で、「今後、死ぬまで社会貢献をする可能性のない犯罪者」を、国税を浪費して保護する必要があるのか?という視点も必要なのでしょう。
結局は、死刑廃止論は「綺麗事社会の自己満足が生み出した愚論」であり、人権擁護という錦の御旗に目を奪われた思考停止の判断だろうと思っています。
求めるべきは社会のルールを守るようにすることで、ルールの逸脱者を保護することではないはずです。