1.6 アイソメトリックス
1日7秒で、最大筋肉の発達
有史以前の人でさえ、筋肉を使うことによってボリュームと筋力が発達するのを観察してきました。しかし、今世紀の変わり目まで、科学者は、なぜ、そしてどのようにしてそのプロセスがそうなるのかについて調査し始めませんでした。1887年、モーパーゴ教授は、イタリアのシエナ大学で行われた実験で、筋力とボリュームの増大は、新しい筋肉の形成からよりも、むしろ既存の筋肉の発達から生じると発表しました。
1905年に、W.ルーは、エキササイズのすべてのシステムの基礎を形成する理論(後に、科学的観察によって改善され、文書化された)「過負荷理論」の基礎を仮定しました。筋肉は、通常より強い力を入れたときのみ発達します。
現代において、最も飛躍的な進歩は、ドイツのドルトムントにあるマックス・プランク研究所において、E.A.Muller博士とTh.Hettinger博士が、10年間にわたって200以上の実験から結果が出ました。
最大筋肉の発達は、1日に1回7秒間、抵抗に対して既存の筋力の60%を働かせることによって達成されるという発見です。この注目に値するエキササイズ・テクニックは、アイソメトリックスと呼ばれています(エキササイズが筋肉運動の範囲内で実行される場合、アイソトニックと呼ばれています。こちらを参照)
これらの実験は、アイソメトリック・エキササイズが、1週間に4%まで(テストした対象者のうち数名は、1週間で5%増の平均値さえありました)筋力を増大するという事実を文書化しました。最適条件は、1週間に5つの運動を行うことで達成されました。しかし、週1回の運動でも進歩した状態を維持するのに十分です。
ジェームズA.ベーリー教授は、コネティカット大学の学生に対して、アイソメトリックスのテストを実施しました。アイソメトリックをトレーニングしているグループは、スポーツをしているグループよりも、筋力、持久力、筋肉運動の整合と機敏さの増加を測るテストで、3倍早く向上しました。
最初のアイソメトリック・トレーニングの装置は厄介で、機能が複雑で、値段が高額に設定されていました。いくつかの初歩的なアイソメトリック・トレーニングの装置は、将官に提供されました。
ブルワーカーの発明家、ガートF.ケルベル
市民:ローラー、特大の洗濯ばさみ、ロープ滑車など。しかし、これらの効果は、せいぜい2〜3の筋肉に限られていました。
発明者ガートF.ケルベル氏は、使用範囲が、全ての主要な筋肉群をカバーし、収縮と拡張の両方の動きのために使えるアイソメトリック・トレーナーを引き続き開発しました。それは、軽く、コンパクトで、フィットネスを意識した人達が買うことのできる値段で作られました。
最初のブルワーカーは、全会一致の称賛を得ている運動選手、コーチ、スポーツ医師、物理療法家に1963年にドイツで紹介されました。(ドイツのオリンピックチームが、スポーツパフォーマンスを向上させる際にその効果を証明したのが初めてでした。)その後の話は有名です。ブルワーカーは、世界中でフィットネス・トレーニングと同義語になりました。500万本以上、すでに販売されました。長年にわたって、ガートF.ケルベルは、運動器具そのものとトレーニング・プログラムの両方を改善し続けました。この小冊子で説明されているフルレンジ・ブルワーカーX5は、15年以上もの調査と実験の最終製品です。
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