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(回答先: 下村湖人の「哲学」の紹介(「人間生活の意義」) 投稿者 heart 日時 2007 年 2 月 14 日 00:53:45)
>真に団体を愛し、真に国家を愛するものは、その団体、その国家をして天意に叶い、人類に幸福をもたらすようなものたらしめなければなりません。
団体と国家が対立の状態のとき、つまりどちらか一方を愛すると、他方が幸福にはなれないケースの場合は、どちらへの愛を優先するというのでしょうかね。家族を愛すると、他人が傷つく場合、少数を愛すると大多数が傷つくケースの場合、それは例えば多数決で決めるのでしょうかね。(笑)
また、この抜粋部分を読んだだけですが、下村湖人がこれに「人間生活の意義」というタイトルをつけるには、少々荷が重いと感じました。
人間生活の意義が「愛」や「宇宙(国家・人類)の繁栄」や「生命」だとするのは、一見素晴らしいことのように思え、そしてそれは当たり前の如くに納得しがちですが、しかしそれらそのものが真に意義のあることなのか、普遍的に価値あることなのかという根本的な事は無視されがちです。
もしそれを問わずして、ただ安易に意義ありとするのであれば、ただの信仰以外の何ものでもないと俺は思ってしまいます。