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今回のビルマ(ミャンマー)における反政府運動と、それに対する軍部の武力鎮圧に関して、
この議論版では欧米の陰謀や傀儡政権を狙っている、などと憶測を述べる方が多くいることが分かりました。
仮にそれらの説が真実だとしても、今回の事態の本質はいささかも歪められることはないでしょう。
なぜ軍事政権はアウンサン・スーチーを十数年も軟禁し続けているのか?
この1点を見るだけで、軍事独裁政権が誰を一番恐れているかが分かります。
1990年に行なわれた総選挙でアウンサン・スーチー率いるNLD(国民民主連盟)は、83%の議席を獲得しました。
現在でもビルマ国民のほとんどはNLDを支持しています。ここに傀儡政権の入り込む余地はありません。
今回の事態の核心は、民主化を求める民衆の大衆運動だということです。
1970年代から1980年代にかけて、韓国で当時の朴大統領による軍事独裁政権時代があり、学生らを
中心とした大規模な反政府運動が続きました。
これを陰謀論の観点から見ると、北の分子による扇動行為、ということになるでしょう。
そういう見方をする者は、当時の軍事独裁政権と同じ立場に立つことになります。
今回の阿修羅 議論版での投稿を読んでいると、軍事独裁政権の存続を望んでいると受け取られても
仕方のないような投稿もあります。
物事の本質を見失ってはならないと思います。