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(回答先: 民主主義と他民族国家 投稿者 haru 日時 2007 年 10 月 02 日 19:32:22)
haruさん、こんにちは。
民主主義についてのお考えですね。
まず他民族国家とされていますが、多民族国家と解釈してお話します。
米国は表面上、民主主義を基本としている国家ですね。民主主義には不可欠な被差別層に対する
優遇政策も取っています。しかし少数派の白人たちが、政治、経済の実権を掌握し続けており、
黒人、ヒスパニック層はなかなか貧困から抜け出せない状況です。
これは人種差別という目に見えない制度がいまだに厳然として存在しているからでしょう。
この点に関しては、日本も例外ではありません。被差別部落、在日朝鮮・韓国人差別、など
差別の構造はこの日本に空気のように普遍的に存在し続けています。いずれも政府が国の政策として
差別解消政策を行なってきたにもかかわらずです。
haruさんのおっしゃるように米国の民主主義は、政治、経済の支配層が許容する範囲内での
民主主義に過ぎないと思います。
多数決は民主主義の基本ですが、多数決だけが民主主義ではありません。上に述べたように
少数派、被差別層に対して特別の配慮を政治が行なってきたのも事実です。
ビルマの少数民族にはいくつかありますが、武力闘争を展開しているのは人口の7%を占める
カレン族のカレン民族解放軍のみと記憶しております。カレン民族解放軍の問題は、ビルマ人
自身が解決せねばならない問題です。そのためには、ビルマに民主主義政権が誕生しなければ
なりません。
ビルマの軍事独裁政権が崩壊したら、イラクのように少数民族が蜂起する、といった状況では
ありません。欧米が民主化をビルマの人々に押し付けようとしているのではなく、ビルマの人々が
民主化を欲しているのです。総選挙で圧勝しながら軍事政権に無視された1990年からのビルマ民衆
の願いなのです。
民主主義は、よりましな思想であると思います。それ以外にもっとましな思想は考えられません。
完全ではない民主主義ですが、その欠点を補うのが政治の役割だと思います。その意味で国民は賢くなければならないと思います。