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(回答先: 私は、宗教を否定するべきではないと考えております。 投稿者 haru 日時 2007 年 10 月 08 日 20:10:30)
haruさん、こんにちは。
>私は、民主主義という言葉に対する懐疑心を捨てきれません。
以前よりharuさんの思考の片隅を長谷川三千子著『民主主義とは何なのか』辺りの皇国史観的言説が占めていて、少なからず影響を与えているのではないかと想像していましたが、全くの臆測に過ぎぬことであったのならば己の不明を深く恥じたいと思います。
>民主主義への思いを心の底から綴った文献に出会っていないからなのだと思います。
思想の周縁部分を成す制度としての民主主義ではなく、中核部分である“民主主義”の真髄を捉えたものとしてはエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』が挙げられると思いますので、参照していただければ幸甚の至りです。
暫しスコラ哲学等のキリスト教的世界観を等閑視しつつ、この著作の論旨を援用するならば、基本概念としての“自由”を「“自由”とは“自在性”を担保していくことである。」と定義できるのではないかと考えています。換言すれば、「“自在性”=通理性=可能性」を掌握していくことが「“自由”=自らに拠ること」の本義と謂えるかも知れません。
また、会いましょう。