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◎大統領暗殺未遂犯が指導か 組織の一端明らかに
【オシ(キルギス南部)1日共同】キルギスの日本人鉱山技師拉
致(らち)事件で、事件を起こしたイスラム武装勢力の指導者の中
にウズベキスタン大統領暗殺未遂事件の主犯のいることが、同国南
部オシのイスラム教指導者サディク・カマルディン氏の証言で1日、
明らかになった。
共同通信と会見した同氏によると、2人は、ウズべク人のナマン
ゴニ司令官とナンバー2のタヒル・ユルダシュ氏で、ともにイスラ
ム復興運動の盛んなウズベキスタン南部、フェルガナ盆地のナマン
ガン出身。特にユルダシュ氏は、今年2月に同国の首都タシケント
で起きたカリモフ大統領暗殺を狙った爆弾テロ事件の主犯として、
別の反政府指導者とともにウズベキスタン治安当局が指名手配して
いる人物だ。
暗殺未遂事件では、親族を含む500人近い人々が逮捕、収監さ
れたといわれる。同氏が武装勢力を率いているとすれば、武装勢力
が今後、カリモフ政権に対してこれら政治犯の釈放を要求する可能
性も高い。
ウズベキスタン政府当局などによると、ユルダシュ氏は事件後、
アフガニスタン方面に逃亡していた。当局は、同氏の率いる反政府
イスラム勢力を「国家転覆を狙うテロ組織」として非難。ビデオテ
ープを作製し、各国大使館や報道機関に公表するなどして身柄の拘
束など協力を求めていた。
(了)
[共同 9月 1日] ( 1999-09-01-20:14 )