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回答先: 武装勢力の声明要旨 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 9 月 02 日 18:53:02:
◎交渉要求相手はウズベク 日本対応の変化迫らる=再送
【ビシケク2日共同】キルギス南部の日本人鉱山技師拉致(らち)
拘束事件は、イスラム原理主義武装勢力が英BBCに明らかにして
きた犯行声明により、同勢力の真の交渉要求相手がキルギス当局で
はなく、隣接するウズベキスタンのカリモフ政権であることが明確
になった。
これによりキルギス当局に人質の命を優先した解決を求めるなど
してきた日本政府も、今後はカリモフ政権へのアプローチに軸足を
移す必要に迫られることになった。
しかし、1991年の大統領就任以来、イスラム教系でありなが
ら世俗化、西欧型近代化を進めてきたトルコを範とし、原理主義と
の対決姿勢を堅持してきた同政権が、自らの政権打倒を目指す武装
勢力側の要求に容易に屈するはずはない。事態の早急な打開は困難
とみられる。
キルギス大統領府のジャヌザコフ安保国防問題担当部長は1日の
会見で、日本人4人が南部バトケン地区ホジャアチカンの山間に拘
束されていると言明した。一帯は4000メートル級の険しい山並
みに囲まれ、秋霜が近づく今後、拘禁生活の極度の緊張の中、人質
らの健康が懸念される。
人質救出へ向けた武装勢力への軍事作戦では、ロシア参謀本部が
主導権を握り、立案に着手し始めており、武力解決に向けた準備も
着々と進められている。
事件の平穏な解決を望む日本政府としては、限られた時間と、新
たな“当事者”となったカリモフ政権との人質解放に向けた外交と
の狭間で、極めて厳しい立場に立たされることになった。
(了)