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ブッシュ米大統領は26日、ワシントン市内で演説し、対イラク武力行使を前提に、フセイン大統領後の民主化されたイラクを手本として中東地域の民主化を目指す考えを表明した。保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)主催の夕食会で語った。
大統領は「イラク新政権の実現は中東の他国を勇気づけ、自由の手本となる」と指摘。また、戦後のイラク復興には「多くの国の持続した決意が必要。われわれは必要なだけ残る」と述べ、米軍の長期駐留を辞さない姿勢を示した。
さらに、イラク民主化の成功で「中東和平は新たな段階に入ることができる」と指摘。フセイン政権のパレスチナ過激派支援を断ち切ることで、長年の懸案であるイスラエルとパレスチナの和解進展も可能になるとの見方を示した。
演説は、ブッシュ政権がフセイン政権打倒を単に一国の問題ととらえず、中東全体の民主化とパレスチナ和平実現を視野に入れた長期的戦略であることを明確にした。
また、対イラク開戦の場合はイラクの資源をフセイン政権の破壊行為から守ると述べ、油井の安全確保などに努力する考えを示した。
大統領は、イラクの脅威を除去することに「米国民の安全が懸かっている」と述べ、イラクの武装解除に向けた決意を強調。国連に対し「その権威が空虚と分かれば、安定と秩序の源としての国連は深く傷つくだろう」と警告、新たな対イラク決議案採択を求めた。
さらに「民主的価値観の拡大は世界にとって明確な利益」と指摘し「日本とドイツの文化も民主的価値観を許容できないと言われた時期があった」と述べ、イラク民主化に意欲を示した。(共同)
【米大統領の演説要旨】
ブッシュ米大統領が26日行った演説の要旨は次の通り。
一、イラクが国連の武装解除要求に完全に従うことを願っている。従わなければ、われわれは武力で武装解除する。
一、国連安全保障理事会で新たな決議が提案されたが、権威が空虚なものと分かれば、安定と秩序の源としての国連は深く傷つく。
一、イラク新政権の実現は中東の他国を勇気づけ、自由の手本となる。
一、安定し統一された自由なイラク実現は簡単ではない。しかしサダム・フセインの悪夢のような体制と比べれば、イラク国民が自ら選択する将来の方がはるかによい。
一、イラク攻撃の際には人々に医薬品、食料を供給。危険な生物・化学兵器を解体する。
一、われわれはイラクの治安を守り、イラクの天然資源が破壊されるのを防ぐ。資源がイラク国民のために使われることを保証する。
一、米国はイラク新政府の形態まで決定する気はない。復興には、多くの国々の持続的関与が必要。米国は必要とされる間はイラクにとどまる。
一、民主的価値観の拡大は世界にとり明確な利益。日本とドイツの文化も民主的価値観を許容できないと言われたがそれは間違いだった。
一、イラクでの成功によって中東和平は新たな段階に入り、民主的なパレスチナ国家創設の可能性が開ける。(共同)
★ 参照書き込み
『産油国の「近代化」には失敗し、ブッシュ政権には“悪の烙印”が押され、「近代」は終焉に向かいます』
( http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/375.html )
『日本やドイツで成功した占領政策が通用せず、勝利できない戦争に足を突っ込むのは愚か − 米国に勝手にやらせればいい −』
( http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/405.html )