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(回答先: この天秤の左側が下がると危ない 投稿者 ファイナンシャル・ディテクタ 日時 2002 年 8 月 15 日 14:16:11)
貯蓄が減り、貿易黒字が赤字に転換したとしても、“日本国債”に異変が起きるとしたら、デフォルトではなく、ハイパーインフレによる債務の実質切り捨てだと予測しています。
外貨建てではなく、内国人がほとんどでしかも自分のお金が国債になっていることも知らない“間接保有”ですから、日銀がじゃぶじゃぶ日銀券を発行して、「国債サイクル」を維持するしかない(維持することができる)のです。
日本の財政破綻を財政危機まで“回復”させるためには、制御不能のハイパーインフレではなく、制御的なインフレに転化するしかないと考えています。
>あと、何らかのきっかけで、金利が上昇し、利払い費が急増すると天秤の左側が重く
>なりますよね。
民間セクターでも、家計セクターでも、さらに言えば、国際的にも、お金の使い道が狭まっていますので、名目金利が上昇することは当分(このままでは10年間以上)考えられません。
金利が上昇するとしたら、政府日銀が、インフレに転化させることが出来る“正しい”政策を採ったときです。
そうであれば、名目金利は上昇しても、実質金利はマイナスになるでしょう。
現在の実質金利は、3%弱という高いものです。
インフレに転化すれば、税収も増加するので、利払い費は相対的に軽減されることになります。
貿易赤字になった後で、追い詰められて「国債サイクル」維持政策を採ると、ハイパーインフレになってしまいます。
国民経済及び財政のために、一日でも早く緩やかなインフレに転化させる必要があります。
緩やかなインフレであれば、日本経済の供給力に照らして、実質金利がマイナスでも公的債務が切り捨てられたという意識をもたれることはありません。
※ 参考書き込み
『【国債問題への定量的アプローチ】その1:国債発行高と国債償還の推移』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/736.html )
この下にレスのかたちで<その8>までがぶら下がっています。
『【国債問題への定量的アプローチ】その2:デフレ下とインフレ下での国債負担の差異』
『【国債問題への定量的アプローチ】その3:非金融経済主体の国債保有増加がもたらす「国債サイクル」の歪み』
『【国債問題への定量的アプローチ】その4:「国債原資」である預貯金・保険料の残高見通し』
『【国債問題への定量的アプローチ】その5:「構造改革」的税制変更は税収増大をもたらすか?』
『【国債問題への定量的アプローチ】その6:財務省の国債償還プラン』
『【国債問題への定量的アプローチ】その7:ムーディーズの“思考停止”コメント』
『【国債問題への定量的アプローチ】その8:ハイパーインフレによる政府債務の実質切り捨て=デフォルトへの道』