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(回答先: 日銀法 投稿者 招き猫 日時 2002 年 8 月 17 日 18:49:12)
論議をする意味のある人とそうでない人とを識別できなかった自分の愚かさを反省しています。
学問好きだとお見受けしましたが、学問的真摯さを感じることができません。
1)余分な形容表現が多すぎる
2)議論の脈絡を踏まえないままひとの考えを自分の解釈で表現する
3)議論で提示されたことにきちんと対応しない
別に、議論のために議論をしているわけでもなく、ましてやディベートをやる気もありません。
日本経済の苦境を解消するためにはインフレへの転換が必要だと思っていますが、あなたもそう主張されているから、その方法の一つとして提示されているインフレターゲット政策の無効性を取り上げた次第です。
現状の日本でインフレターゲット政策を採ってもインフレにならないことについては、やり取りのはじめのほうで下記のように説明しています。
『日銀がインフレ誘導策を採っていないとでもお思いなのですか?
年間100兆円の国債が発行されますが、それと同等額の国債を残る8ヶ月間で全部買い切りオペしたとしても、インフレにはなりません。
商業銀行から先で通貨供給の増加が実現されないからです。
いくらインフレ率目標を掲げようと、経済主体は、そうなってから動くものです。
そうならずにデフレが継続すれば、危ない企業以外はそれほど必要ではない借り入れは、ただ過大な負担を背負うだけのことになります。
危ない企業に貸し出しを行えば、銀行の不良債権が増えるだけなので、銀行が実行しないでしょう。
銀行が保有している国債を“全部”日銀が買い取ることで困るのは、安定的な利息収入源を奪われた銀行です。
日銀の金融政策は、インフレターゲット政策でデフレを解消できないことを既に示しているのです。』
>>日銀の通貨発行量に問題があるわけではありません
>ホントにあなたの言うことは野口悠紀夫氏や藤井教授と一緒ですよ。ちなみに野口氏
>は某大学教授に「あなた、マクロ経済の大学院でそう言う解答を書いたら落第です
>よ」と言われています。
>もうちょっと、過去のマネーサプライ量と物価の関係を、1950年代まで遡って調べら
>れた方が発言された方が良いですよ。
“余分な形容表現”は無視します。
通貨発行量とマネーサプライが密接な比例関係にあり、それらが物価を規定する一つの要因だと考えています。
お読みになられていないでしょうが、1958年から2000年の通貨発行残高・貸し出し量残高と物価変動に関してはまとめたものを投稿しています。
マネーサプライが5%アップしても、物価変動が−1%ということもありえるのが、諸経済主体及び諸個人の経済活動の有機的連関によって形成される経済事象なのです。
マネーサプライさえ管理すれば、ほどほどのインフレ率で順調に経済が発展するというわけではないのです。それを現実として示しているのが、この間の日本経済です。
通貨発行量が問題ではないというのは、通貨を発行しても銀行から先に供給されない、銀行自身が貸し出しに回せない預金を保有してしまっているという現実があるです。
日銀が通貨を発行すれば商業銀行から先にも通貨が供給されるというのであれば、インフレターゲット政策なぞ採らなくても、デフレは解消されています。
>>インフレにできないとは言っていません。
>>あなたが言われている内容では、インフレにならないと言っているだけです。
>なぜならないんですか?ならない理由をはっきり説明してください。
>申し訳ないが、「ポストバブルの金融政策」日銀金融経済研究所編 くらいは読んで
>反論してください。
日銀が積極果敢にドル買いを行えば、その期間は円安傾向に振れるでしょう。
円安はインフレ要因になりますが、日銀の介入で形成された相場は長続きしません。
そほど経たないうちに、円高になることを予測した膨大な投機資金を呼び込み、円安傾向は短期で終わってしまう可能性もあります。
ドル買いで供給された日銀券も、上述の理由で、物価上昇になるかたちでは使われません。
>>先のことを考えずに、中央銀行が政府が発行する大量の赤字国債を直接引き受け
>>て、政府がそれを歳出に使っていけば、インフレになるでしょう。(貯蓄が減り、
>>貿易収支が赤字になれば、このような愚策を採らなければならなくなると警告して
>>いるのです)
>あのね、そのために枠組みとしてのインフレターゲットを設定するんでしょうが・・
>バーナンキの議論読んでくださいよ。人に人の話を読んでいないとか、文句言う前
>に、インフレターゲットの最低限の知識とか、拝パインふれという言葉の定義とか、
>当たり前のことを当たり前に知識として持って議論を挑んでください。
相対の議論の場で、野口悠紀夫氏をはじめ第三者を引き合いに出すのは控えたほうがいいでしょう。
相対の議論の場では、お互いが相手の話を冷静にきちんと読むことが重要だと思っています。
「拝パインふれという言葉の定義」も、私はこういう事象をハイパーインフレと考えると定義したのですから問題はないはずです。
あなたも、インフレ率の値や英語の意味論的な話ではなく、ハイパーインフレとはこうだと定義しかえすのが筋ですよ。
>>中央銀行は、通貨価値を維持し(インフレ抑制)、金融システムの健全性を維持す
>>るためにあるのでしょうが、その目的の範囲内でデフレをインフレにすることはで
>>きないのです。
>日銀は「国民経済の健全な発展に資する」ために存在するのであって、「物価の安定
>を図ること」は手段にしかすぎません。それも、ゼロと定めるとは書いていません。
説明不足のせいの勘違いだと思いますが、「その目的の範囲内....」でというのは、日銀の役割としての能力を超えているという意味です。
日銀の金融政策に依拠するインフレターゲット政策は無効だということです。