現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 日本改造とイラク攻撃 投稿者 書記長 日時 2002 年 10 月 06 日 20:25:54)
>日本における軍国主義的集団的抑圧は、世論とマスコミ
が結託して一方的かつ抑圧的な社会的雰囲気を作り出すと
ころに由来する部分が大きく、軍部や他の国家機関の軍国
主義者が国民を脅迫したり騙したりして戦争に追いやった
という話はかなり一面的でインチキなものなのです。
マスコミや大衆自身が軍国主義を後押ししたことは事実としても、そっちが主因で軍部などの国家機関がそれによって軍国主義傾向を(いやいやながら)強めざるを得なかったというのは完全に倒錯した事実認識だと思う。あくまでも国策を遂行したのは軍部であり、それを容認した政府である。マスコミと大衆は愚かにもそれに乗せられたのであって、彼らが主導権を取ったのではあり得ない。
>そもそも他国の自国への軍事的勝利とその都合のための
社会改造によって自国が進歩したなどという発想は、あま
りにも自律性も誇りもない姿勢で、それ自体がまともな人
間からは不愉快なものです。
あなたが自分の立場を「まとも」と解釈するのは勝手ですが、「自律性と誇り」で民族が絶え滅んではたまったものではないのです。
大日本帝国憲法と天皇制を基礎とする戦前の日本システムは軍部に主導権を簒奪される形に陥りました。
このシステムでは戦後GHQが行った「民主改革」は実行できなかったのは明らかです。戦後日本の繁栄が他国から与えられた
システムの上に成立した事は動かしがたい歴史的事実です。戦前の日本システムは戦後のそれに比べ、明らかに劣っています。
戦前の日本にも良いところはあった、植民地支配も悪い面ばかりではない、戦後アジア・アフリカの解放に日本の果たした役割は
小さくない、などと喧伝されるのを良く聞きます。しかし、良い面もあったというのはそれが最高のシステムであることを意味しないのは当然です。
ポルポト政権もナチス政権もスターリン独裁もそれなりに良い面もあったはずです。要はどちらがより優れているか、将来さらに優れた
ものにする余地があるか、という比較の問題です。軍国主義や全体主義は比較劣位の思想だと思います。
>アメリカのイラク攻撃を日本がお手伝いして、そのイラ
ク市民殺しに日本も参加して、そうやってイラク市民に民
主主義を与えてやろうという人はそんなに偉いのでしょう
か。どういう資格があって、アメリカの犬に成り下がった
日本人がイラクに対して教育的殺人を行うのでしょう
あなたは戦争の意味を取り違えているか、意図的にそのように教導しようとしています。血に飢えた狂人が民衆を虐殺するのが戦争なのでは
ありません。イラクで言えば、フセインを追放し、主要軍事拠点を破壊し、イラク民衆を解放することが目的なのであって、市民虐殺が目的なの
ではありません(結果としてそうなることは当然ありますが)。日本への原爆投下や空襲もはっきり言うとそうです。多くの日本国民は原爆を落とした米国を恨むよりも、そんな戦況になる
まで日本国民を誤導し続けた当時の自国の「軍事政権」を批判しています(米国への屈折した恨みがないわけではありませんが)。