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(回答先: 戦前の日本の大衆と戦争 投稿者 書記長 日時 2002 年 10 月 08 日 17:02:18)
丁寧な引用まで付けていただき有難うございました。
しかし、それらの例を見せられても依然として、「軍事行為を海外で推し進め拡大するように(しばしば暴力的実力行為やデマ報道をもって)軍部を煽り立て脅迫した」というのは筆が走り過ぎと感じます(軍部を過度に美化・純化しています)。
民衆やマスコミにできることはワーワー騒ぐか、家に石を投げ込むなどの嫌がらせをするか、その程度の事です。天皇を含む要人を暗殺したり、組織だった圧力を軍部にかけたりなどできるとは思えません。そのようなことができるのは軍内部の反乱分子でしょう。しかし、そういう輩もそれも含めての「軍部」でしょう。つまり、あなたのおっしゃっていることは、当時の軍部には血気に走る世論を抑える力もなかったし、右翼などと結びつく反乱分子を押さえ込む能力にも欠けていた、そういう情けない軍部だった、と言っていることになります。あなたの尊敬してやまない帝国陸軍の軍人は石を家に投げ込まれたり、子供がいじめられたり、身の危険を感じたりするとヘナヘナと民衆におもねるのですか?
そうではないでしょう。やはり、軍部が日本という国をリードしたのです。彼らが作り上げた神国日本、八紘一宇という強烈なコンセプトに大衆が熱狂したのです。軍部と民衆が熱狂の相乗効果を演じた事は否定しませんが、民衆が軍部を煽り立て脅迫したのではありません。別の言い方をすると、軍部が道を誤まらなければ民衆を破滅から救う事は可能でした(客観情勢からして誰が軍部にいたとしても道を誤まらなかった可能性は限りなくゼロに近いことは認めますが)。