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(回答先: 過去の断罪と現在の危機 投稿者 書記長 日時 2002 年 8 月 18 日 20:53:45)
これは居直りの論理,開き直りの論理に聞こえますねえ。要するに以下のような感じ?
「アンタねえ,おれがアンタの親族の家を侵略したとか、騙したとか、そこでものを略奪したとか親族殺したとかごたごたいってるけどさあ、おれはわるかないんだよ。あのね、そんときゃね、おれたちのまわりみんなやってたことなんだよ。いいか、よその土地を侵奪・略奪して人間を支配して殺害するなんて、白人がみんなやってた普通のこと,それ時代の常識,最先端の考えだったんだよ。おれら日本人は自分たちが遅れているっていう脅迫観念があってさ。白人のやり方考え方をただまねただけなんだよ。確かに西郷南州なんて,欧米の「文明」と称する方法論を批判して日本の進め方に批判を持ってたすごい賢者もいたよ。でもさあ、白人が押し寄せてきたあとはねえ、結局おれら振るえあがっちゃって。白人はえらいやつらだっておもちゃったんだよ。で,これからは白人のやり方でイコー!ってなっちゃったんだよ。そのあと邪悪かもしんないけど、侵略的になっちゃったんだよ。
朱に染まれば赤くなるっていうじゃないか。悪いの邪悪な考え持ってた白人なんであって,おれら日本人は基本的に悪かないんだよ。
いつまで日本人は間違ったことことした、って難癖つけてんだよ。いいか、うちの親方が良いっていってやったことなんだよ。うちの親方・生き神さま(天皇)が,白人のやり方でやっていこうて決めて命令したんだよ。神様にいわれてそれにおれら従っただけなんだよ。いいか聞けよ,俺たちにそんときは,それ以外で問題を解決する知恵なんてなくてさあ、うちの神様だって、白人のやり方をまねるしか能がなかったんだって!知恵なんてなかったんだよ、おれらには!
もう一度いうよ。確かにおれらのサイドはあんたたちの領土に踏み入って,土地を奪ったり、言葉を奪ったり、暴力振るったり,人もずいぶん殺したさ。でも、おれらがわるいんじゃないの!悪いのは帝国主義・植民地主義・大量殺害・大量破壊の限りを尽くしていた白人であって、おれらはそれを近代化の方程式として単にまねただけなんだって!コピーしたんだって!著作権者はあっちでおれらその本を読んで,書いてあることマネして実施したにすぎないんだよ。
まねただけのおれらに責任なんてあるわけないだろ!第一あんたたちからぶったくらなければ、おれらが生き残れなかったんだよ。おれらが生きるため,こんなこともせざる得なかったんだよ。あんたんところがおれらの生命線だったんだからな。あんたからもの奪って、人を殺して,言葉奪って,うちの神様拝まして,おれら風の日本人の名前を強制して,アイデンティティー奪って。こうでもしなきゃおれら自身が生きて行けなかったんだって!ほかに方法なんてなかったの!だからおれらには基本的に責任なんてないの!!
もううるせーんだよ、いいかげん黙れ馬鹿野郎!しつこいんだよ、てめーらよー。戦後57年たってまだいってんじゃねーっての!”
こいうことですよね?でも、これってスッゴク卑怯で無責任な考え方じゃありません?
明治以降の日本の振る舞いと当時の欧米列強の振る舞いのどこに問題があったのかを抉り出して,それを知恵に変え、欧米と日本自分自身にその知恵を提示すること。そのことによってしか,近代日本の限界を超え,現代もイラク戦争をはじめようとする米英によって展開されている帝国主義を超越することはできないと思いますけど。