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破産板の「官田引水」に対するすみちゃんへのレスとして書き始めましたが、途中からふと(笑)切り替わってしまっています。
どうぞ御容赦を…。
…お褒め頂き光栄です、普通何かしら嬉しいものですが… 沈みますね。官制ヒエラルキーの「棚田」の下のほうの「民田」は、
無い水を追いつつ苗はしおれ、籾のうちには実が成らず、人々は訳も解らずただせっせと実の喪われた稲を刈っています。
頑張れ頑張れとただ髪振りたてて叫ぶ獅子頭のおとどを信じているのでしょうか。
あの獅子頭をぱくぱく動かして見栄を切らせている者は本当のところ誰なんだろう。
・・・・・・・・・・・*
(ええと、阿修羅なんか読んでいる古文が嫌いな子へ、おとど…アザラシの仲間じゃないよ、そりゃ「とど」です、大臣っす)
小泉シンパの方には、これが皮肉そのものの物言いである事を自覚していますが。今問題なのは、小泉さんでも負けた亀井さん
たちでも菅さんでもないでしょう。そこで、直感からの事をひとこと言わせていただきます。
総裁選の初日にNHKが候補者4人を集め、合同で会見と質疑等を放送した番組を見ました。そのとき非常に気になった事があり
ます。経済の論議になると突然に顔がデスマスクのようになり、デスマスクの切り込みの内の眼が、うつろな底から臆病に外をうか
がうようにして、与えられたシナリオを喋るような喋りになる人がいた。
デスマスク総理…
血の気が退きました。この国の先行きに不安になってしまいました。
自分の頭と志で肝心の事が言えぬ人間が、この難局の日本の総理をしているのですか。それを国民は歓呼しているのですか。
この国が問わねばならない根本のところからものを言っているなら、そして現実に指揮できるなら小泉さんでもいいのです。
何も言えないことを自覚しているらしい中から、歌舞伎のようにものを言わねばならない彼が不憫にも見えます。
この板の論客の方々のお話からも、彼には経済を理解する能力はほとんど無いらしい。(人のことを言えまへんけど…)
すると、どういう「表シナリオ」が書かれ、どういう「裏シナリオ」で事は進められているのか、デスマスクで表情を石灰化させた中
から間違いなく喋らねばならない(恐らくは)ダブルスタンダードのシナリオはどういうもので、誰が書いたのかを知りたくなる。
知らねば危うく、知ってもほとんどの人が訳も解らず、逃れられないのかもしれませんが…。
私は、本当にそう想っています。
*
官田引水の話題にもどします。
「棚田」の上のほうでは、国際社会と自国の中でこれから創るべき価値に関して、それを創出すること自体や、その支援が
出来ているなら有難いことなんですが…さあ、どうだろう。
それが出来ているなら、この難局の中、棚田ヒエラルキーの中に流れ入るべき第一番目の水を、官僚が自分たちの先輩や閨閥から累々と築き上げた「利権構造」の「官田」の中に流しても良いと思うのですよ(どうも禍々しいけれど)。
それが出発点/根源のところから国全体にとって有効なシステムであれば、価値創出とその展開や伝播が、経済活動の新陳代謝
を開きますから。しかし、現実にはそういうものには全くなっていない。これは何故か。
すでに解っているわけですね。(こんな事言うのは、書くのが大変だから…笑)
そう昔ではない事ですが、もはや世界の中でも終わったシステムに、巨額の国債の金をつぎ込み続け、神話と幻想の中で巨艦を
沈ませ、国を焦土にした事がありませんでしたか。
自分たちが利口だと思った馬鹿者と、自分で確かめ、考える事をしなかった愚か者の合作の歴史をもう一度やるんだろうか。
知的にも生命的にも価値を生まず、私たちが生きてゆく母体環境である国土も、頭脳も活かさない旧システムに、まだ金を垂れ
流すんだろうか。実のところ体の良いピンハネになっただけではないか。
今度やってももう太れないピンハネになる。はねただけいずれ自らの首が絞まる。
「棚田」の新たな構成と流し方から考えるべきことでしょう。
そして、新たな国の生成の秩序を求める事…その結実が価値観でしょう。これが、今、必要。
近代の技術や思考を、アジアの中で齧り尽くしてみた後に、歴史の中で近代を生んだ西欧が出来なかった事を成し遂げる土壌
が日本にはあると思っています。西欧が自らの生命性、意識のなかから分裂分離させ、廃墟にしたままの領域が人間には存在
しますから。唯物的にアプローチでき、科学で扱える領域です。
(私も探求中だから詳細はまだ出せませんが、ひとつの道は、すでにあるものの複合の中に開けている。複雑系ではなく複合系、
そのゆえの結果の多様が生きてある事の魅惑、楽しさを展開させる…自ら求めてない人にはこの言葉は抽象でしかないけれど…
ソニーの創業者が遊具を多く集め、母体環境の中での赤ん坊の創造的な成長の可能性を探っていた事が想いかえされます、
資源はあまり使わないけれど、結実に豊かな可能性のある道だ。)