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(回答先: Re: 成長のない時代でも確実に膨大な貨幣的富を獲得できる世界システム 投稿者 たけ(tk) 日時 2003 年 3 月 21 日 21:17:32)
たけ(tk)様、はじめまして。いきなりで横レス恐縮です。
私もあっしら様の書き込み
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/147.html
に興味があります。
結局、近代の金融分野における管理通貨システムは、
中央銀行による通貨の貸付からスタートするのであり、
寝転がっていても、市中銀行に対する莫大な貸付から利子を取得でき、
かつ不良債権問題など生じ得ない中央銀行を手中に収めることほどおいしいことはない、
ということですよね?
そこで「世界金融支配層」は、米国の軍事力を利用してのイスラム世界の近代化後、世界中央銀行の創設を既にスケジュール化しており、いずれ(最初から)我が物とするだろう、
そうすれば“利潤なき世界”においても通貨的富を1極に集め最大化できる(その構想が実現した暁には、世界自身が1つの帝国であるようなシステムとなであろう?)、
ということですよね。
あっしら様、「今はお前のような素人構っているときではない!」と一括されそうですが、
以下に質問書き連ねて起きます。時間のあるときにでもレスいただければ幸いです。
(Q1)では、中央銀行システムを壊しさえすれば、近代経済システムであってもすべて事がうまく運ぶのか?その場合、通貨に対して信用をどのように付与するのか?仮に、政府通貨であっても、それは政府(と言うより財務省か?)が中央銀行をかねているに過ぎないように思うのだが?
(Q2)イスラムの価値観、利子を取らない、通貨の(ある程度以上の)退蔵を認めない、富者は貧者に喜捨せねばならない、・・・などは近代を超える原理となりえるのか?あるいは「世界金融支配層」にとってそれほど脅威か?“異界”として生かしておく余裕はなぜないのか?
言い換えると、近代金融システムを採用している現状の国々の中だけで世界中央銀行を創設したのでは、なぜいけないのか?
(Q3)中央銀行を粉砕する手段として、なくしてしまう(=Q1のアプローチ)とともに、膨大な数にしてしまえというアプローチもありうると思いますがいかがでしょう?
例えば、市中銀行すべてが自分の銀行名で紙幣を発券できる(日本銀行券ではなく、○○銀行券)とか?(過去日本でも、各銀行が発券していた時代ってありましたよね?)
しかし、信用力の弱い銀行の紙幣(○○銀行券)は誰も受け取らないでしょうから、廃れる。結局はある程度の数の大銀行の銀行券に収斂するのか?
この場合、「どこの銀行の銀行券を選ぶのか?」で一般市民は大混乱でしょう。
(Q4)究極の多種類通貨発行システムとして、個人通貨です。以前私も書き込みもした「地域通貨」ですが、これはQ3にもこのQ4にも関係します。
----- 全国で通用する中央銀行券ではなく、地域だけで使える貨幣が、個人の振出しによって発券できる-----
近代を超える通貨システムになりうるのかと、私は期待しましたが、
あっしら様のお答えは「世界通貨にはなりえない(=代替し得ない)から駄目」だった記憶があります。
しかし、いつぞやのあっしら様ご自身の書き込みの中に「労働証書(だったか活動証書)」があったのも、私は記憶しております。
活動(労働)証書のアイディアは、柄谷行人の書籍によると、プルードンだったか誰だったか(記憶あやふや)が最初に言い出したはず。
あっしら様のいう「労働証書(だったか活動証書)」とは、
(a)私の考える個人が振り出す通貨と同違うのか?
(b)プルードンだったか誰だったかの言う、活動(労働)証書のアイディアとどこが違うのか?
ちなみに、柄谷は、電子メディアとインターネットによって、活動(労働)証書を現状の通貨同様スピーディかつよりスマートで、相対取引と市場取引のデメリットをなくしメリットだけをくっつけたものになると空想したようですが(電子通貨Qは失敗しましたね・・・)。
(Q5)最後に、人類は貨幣は揚棄できるでしょうか?現在の管理通貨制度による金融システムが続けば、国内および国際的に貧富の差の拡大し、
いずれは必ず一握りのスーパーウルトラ富豪とその他大勢のドングリの背比べ的貧乏人とに階級分離していくように、
あっしら様はじめ皆考え始めているように感じます。
しかし、貨幣とは人類の無意識が生み出した最高の発明品(吉本隆明)とも考えられます。なんとか貨幣の良い面だけを残したネオ貨幣のようなものは発明できないものでしょうか?
米国によるイラク侵略に怒りを抑えられないまさちゃんでした。乱文乱筆多謝!