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(回答先: 横レス失礼!でも聞いておきたい!! 投稿者 まさちゃん 日時 2003 年 3 月 22 日 18:44:24)
>(Q2)イスラムの価値観、利子を取らない、通貨の(ある程度以上の)退蔵を認め
>ない、富者は貧者に喜捨せねばならない、・・・などは近代を超える原理となりえる
>のか?あるいは「世界金融支配層」にとってそれほど脅威か?“異界”として生かし
>ておく余裕はなぜないのか?
>言い換えると、近代金融システムを採用している現状の国々の中だけで世界中央銀行
>を創設したのでは、なぜいけないのか?
「近代金融システムを採用している現状の国々の中だけで世界中央銀行を創設したのではなぜいけないのか?」は、中東・インドネシア・マレーシア・中央アジアなどのイスラム基盤国家が産油(原油埋蔵)国であることにつきます。
先進諸国が拡大的に貨幣的富を獲得できる経済条件がなくなったからこそ、世界再編(国際金融家支配の「世界帝国」確立)を進めています。
水素燃料電池などの代替エネルギーも開発されていますが、原油の確認埋蔵量から推測すれば原油供給量も減少していくので、原油をはじめとした天然資源の重要性(価値)はそれほど低下しないはずです。
産油国が獲得する貨幣的富を吸い上げる仕組みを確立しなければ、先進諸国からの吸い上げに偏重するか、吸い上げを抑制しなければならないことになります。
(これまでは、産油国の貨幣的富を兵器販売や金融取引で吸い上げてきましたが、それでは不十分という認識を持っていると推察しています)
利息取得の禁止・喜捨の推奨・富裕者負担といったイスラムの価値観は、近代を超える原理とは言いませんが、近代を否定する論理にはなると考えています。
「あるいは「世界金融支配層」にとってそれほど脅威か?」は、利息取得の禁止を宗教的命題にしているイスラム価値観が世界を覆うようになったら、彼らの居場所はなくなってしまうということを答えとします。
「“異界”として生かしておく余裕はなぜないのか?」の答えは、産油国を新国際通貨システムの枠外に置いたままだとうまみがないという上述の説明になります。