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(Q4)地域通貨や労働証書について
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/265.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 22 日 20:56:45:

(回答先: 横レス失礼!でも聞いておきたい!! 投稿者 まさちゃん 日時 2003 年 3 月 22 日 18:44:24)


>(Q4)究極の多種類通貨発行システムとして、個人通貨です。以前私も書き込みも
>した「地域通貨」ですが、これはQ3にもこのQ4にも関係します。
>----- 全国で通用する中央銀行券ではなく、地域だけで使える貨幣が、個人の振出
>しによって発券できる-----
>近代を超える通貨システムになりうるのかと、私は期待しましたが、
>あっしら様のお答えは「世界通貨にはなりえない(=代替し得ない)から駄目」だっ
>た記憶があります。


「地域通貨」が、自主的サークルの活動力交換手段として使えるものであり、それになじむことにより「近代」を否定する意識を醸成するものだとは認めています。
(くだらんものとは考えていないという意味です)

(Q1)から(Q3)の回答で書いたように、「近代」の世界化が、人々の活動力の“交換”範囲を国家内では極めて濃密なものとし世界規模でも日常的に行なわれるようになった現状では、「地域通貨」の“理念”を別のかたちで具現化するとしても、国内統一“交換手段”(通貨的なもの)は必要だと考えています。

何もほとんど語っていないに等しい理念として「開かれた地域主義」という言葉を提起しています。
これは、「近代」が自己の世界化を追求したものとすれば、世界化された世界を肯定しながらも、直接的な(非貨幣媒介的な)人々の関係的活動基盤である地域共同体を人々の生存にとって確たる根っこになるようにしたいというものです。


>しかし、いつぞやのあっしら様ご自身の書き込みの中に「労働証書(だったか活動証
>書)」があったのも、私は記憶しております。
>活動(労働)証書のアイディアは、柄谷行人の書籍によると、プルードンだったか誰
>だったか(記憶あやふや)が最初に言い出したはず。
>あっしら様のいう「労働証書(だったか活動証書)」とは、
>(a)私の考える個人が振り出す通貨と同違うのか?
>(b)プルードンだったか誰だったかの言う、活動(労働)証書のアイディアとどこが
>違うのか?
>ちなみに、柄谷は、電子メディアとインターネットによって、活動(労働)証書を現
>状の通貨同様スピーディかつよりスマートで、相対取引と市場取引のデメリットをな
>くしメリットだけをくっつけたものになると空想したようですが(電子通貨Qは失敗
>しましたね・・・)。


ここ5年ほど日本で続き今後先進国が陥ることになる「デフレ不況」は、通貨が実は「労働証書」であったということを示す経済事象だと考えています。

私が経済事象を捉える基礎としている「供給=需要」は、「通貨は労働証書である」という表現に置き換えることができます。

ということは、明示的に労働証書としなくても、そうである経済実態が生まれているということになります。

これは、「(a)私の考える個人が振り出す通貨と同違うのか?」や「(b)プルードンだったか誰だったかの言う、活動(労働)証書のアイディアとどこが違うのか?」の答えにはならないかもしれませんが、あと一歩で、(a)や(b)がイメージしているものに近い通貨=労働証書になるということです。(回りくどくて済みません)

現在の通貨から利息取得性や蓄蔵性を剥ぎ取り、それを前提とした経済システムを確立すれば、通貨が労働証書になります。


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