現在地 HOME > 掲示板 > 議論9 > 306.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re:貨幣には通時的構造も共時的構造もない 投稿者 南青山 日時 2003 年 3 月 23 日 16:15:23)
南青山様へ
>まさちゃんさん、丁寧なレスありがとうございます。
読みかじった知識に基づく稚拙な内容、お恥ずかしい限りです。
>小生の書き込みは、ベルクソンの「時間と自由」を読んでいて、ふと貨幣論への応用を思いついたものです。ベルクソン的にマルクスを読む、マルクス的にベルクソンを読むというのは少し面白そうだなと思っている今日この頃です。
ベルグソンか、懐かしいな。『創造的進化』ってありましたよね?大学時代、小林秀雄好きの友人がいて、薦められましたが、積読に終わりました(笑)。
>そこで、この書き込みを見て、ちょっと思ったこと(価値形態論をベルクソン風に読み替えると面白そう……)を書かせていただきました。
興味があります、是非もっと書いてください!
>オープンな領域内で、「最大値を実現」したり「最大値を保証したり」することは可能でしょうか?
>最大値という書き方がいけなかったかも知れませんが、貨幣の交換可能性が、空間的にも時間的にも非限定的であるという点で、貨幣以外の交換システムよりも交換可能性が大きい(最大である)という意味です。
>貨幣以外の交換システムは、空間的にも時間的にも限定的です。
貨幣は、空間的にも時間的にも非限定的であるがゆえに交換可能性が最大に“なりうる”、という意味ですね。納得しました。
素人質問(かつちょっと意地悪かな?)で恐縮ですが、貨幣を退蔵し続けたとき、ハイパーインフレでも起これば、紙屑になってしまいますよね?
つまり、貨幣は、空間的にも時間的にも非限定的であるがゆえに、交換可能性が最低にもなりうるのでは?
やはり、貨幣の交換可能性は時間の関数(=通時的構造を有する)のように思うのですが?
>(使用価値と交換価値という区分でいえば交換価値しかない、シニフィアンとシニフィエでいえばシニフィアンしかないという状態と考えていいんじゃないでしょうか)。
これは貨幣システム以外にはない特徴と思います。
私、上の方で、「使用価値=交換価値→貨幣(具物化された複雑系)」http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/270.html
という書き込みをしました。小生、理科系なもので、いい加減な社会学用語の用法はご容赦ください。
私も南青山さんも同じようなことを考えているのでは、と思いますが、いかがでしょう?
>小生的にいうと、貨幣には通時的構造も、共時的構造も含まれている(ように見える)、ソレは貨幣というシステムの本質が、通時的にも共時的にも未分化の状態――交換可能性が、空間的にも時間的にも非限定的であるという状態にあるのではないかと思うのです。
シニフィアン/シニフィエの用語の使用などからして、ソシュールの言語学やフランス現代(私が学生時代創意呼ばれていたので、もう“現代”思想ではないか・・・(笑))思想にもお詳しいようなので、また胸を貸してください。
私は言語と貨幣の共通性と相違性に興味があります。
残念ながら今日は忙しく、これが最後の書き込みになります。
では、また。