(回答先: 預金封鎖と新円切り替え 投稿者 あぼーん3世 日時 2002 年 3 月 06 日 15:42:08)
東西冷戦が深刻になると、アメリカは、日本の早急な自立とインフレの収束を望むようになります。昭和24年2月、デトロイト銀行頭取ドッジが特命公使として来日します。彼の指示により実施された強烈なデフレ政策をドッジラインといいます。
まず、アメリカの援助と日本政府の補助金は、打ち切られます。多くの企業が恩恵を受けた復興金融債も廃止されました。統制は少なくなり、自由競争が促進されます。1ドル=360円の固定相場も決定され、現金の価値は安定します。
シャープ(アメリカの大学教授)の勧告に基づき税制が改革されます。(本当の狙いは、税収の増加です。)財政は、超緊縮予算となり、戦後のインフレは完全に収束しますが、極端な金詰りから、いわゆる安定恐慌がおこります。
徴税の強化と資金不足から、多くの中小企業が倒産します。企業は自己防衛のため従業員の首切りに走り、失業者が町にあふれます。
日本にとって、幸いだったのは、昭和25年6月朝鮮戦争が勃発して、特需が発生、ドッジ恐慌が短期で終ったことです。
◆◆さて、現在の日本、国債の増加がこのまま続くと、◆◆
◆◆消費税率の大幅引き上げと補助金削減の超緊縮予算は、避けられないでしょうね。◆◆
◆◆ 今度は、朝鮮戦争のような神風は、吹かないかもしれませんよ。◆◆