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(回答先: 「産業資本主義」の終焉:「貨幣経済」と「供給→需要原理」:経済問題を考えるための基本論理 投稿者 あっしら 日時 2004 年 8 月 10 日 22:30:27)
ミクロとマクロは基本的には別のものであるのに同じレベルで話をしているため非常に難解な内容になってしまっています。具体的には、「有効需要の原理」はミクロの話でマクロ(経済政策)に持ち込むべきではありません。
この文章の要点は、ある経済ではCが慢性的に不足しているのでIを増やしてYを均衡させると言う訳ですね。ミクロ的には需要と供給を均衡させると。ただしミクロ的な安定には数量だけでなく価格も関係しますが、この文章では触れられていません。
経済政策はマクロ的視点から行われるので(統計の数値も全てマクロベースである)、まずマクロベースで経済を考えなくてはいけません。ミクロのほうが我々の身近であるので、ミクロベースで物事を判断しがちですが、それは誤りです。つまり手法としては、まずマクロにおいてどこに問題があるかを追及し、原因が明らかになったところでミクロに与える影響を考慮し、マクロ政策を検討することになります。
解決策として提示されている外部経済依存は、ブロック経済下でのみ成り立つもので、現在では通用しません。なぜならそれは相手国の経済および国民生活を犠牲にして得られるものだからです。(「産業資本主義」の終焉たる理由でしょうか?しかしそれで終焉たる理由には成り得ません)
※「産業資本主義」後の経済体制には興味あります。「金融資本主義」が後釜になるとも思えませんが・・・