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(回答先: ミクロはマクロの有機的構成体:ミクロは各組織各器官であり、マクロはその有機的統一体(概念) 投稿者 あっしら 日時 2004 年 8 月 12 日 15:51:59)
あっしらさん、あなたの誤りは、ひとつは、マクロを論じるときにミクロの言葉が、ミクロを論じるときにマクロの言葉が出てくることです。需要、供給、消費、投資などです。経済学を学ぶ人間はミクロとマクロははっきり分けろとまず叩き込まれます。あなたはその基本的なことができていないのです。「マクロベースの利益」ってどういう概念ですか?もうひとつは経済成長至上主義であること。経済は誰の何のためにある?
理解力に乏しいのは認めますが、その一因はあなたの上記のような誤りにもあると思って下さい。
こちらはあなたの文章を読んで、翻訳する手間を掛けているのです。他の人のアクションが無いのは手間がかかるからです。
以下おかしいと思われるところだけを抜粋
マクロ経済学は「政府の経済学」とも言われますから、「マクロが経済政策であるかのような説明」で構わないのです。
では経済政策は何のために行うのですか?
国は誰かに金儲けをさせるためにしているのではないのですよ。
国の責務とは何か?
それが分かっていれば「ミクロがスムーズに経済活動を行う条件(場)をつくることが目的」とは言えないはずです。話の前提がおかしいのですから、私と話が合うはずはありません。まあいかにも経営者らしい発想ですがね。
「ミクロの総体である有機的統一体が不調かどうかを判断したり、その原因が何なのかを探るときにマクロデータが役に立つのです。」
ここでいう「有機的統一体」とはマクロのことです。マクロ(データ)を分析するのにマクロデータが役立つとは文章が成立しません。なぜこんな変な言葉を使うのですか?あなた自身が物事を良く分かっていない証拠です。
現実には政府はマクロデータを見ながら経済政策を検討します。ミクロを見るのはその後です。
「供給→需要」の考え方はサプライサイド経済学であり、既に否定されています。
「C(消費)で使われるお金はどこから来るのか説明してください。
私は、Cの原資はI'であると説明しています。」
これを説明しなければいけませんか・・・
「カネ」は誰が供給するのですか?誰でも勝手に刷って使って良い訳ではないでしょう?貨幣を用いている限り、原資はあくまでもGです。それがGを式から排除できない理由です。GがなければCで使われる「カネ」は存在しません。そもそもI'とやらが意味不明です。Cの一部分しかI'にはならないのですから、C+Iなどという単純な式は成立しません。
なぜ産業資本主義を否定したいのですか?理由はこれか。
「近代産業資本主義は、共同体(国家社会)の需要を超えた過剰生産(供給)力を輸出(外部需要)で打ち消すことを前提としたシステムである。この意味で、近代産業資本主義は根っからグローバリズムを内に抱えている。」
最初に誤った結論があるわけですね。日本には江戸時代という前例があるのに・・・。産業資本主義がうまく行かなくなった理由は過剰生産ではなく過剰貯蓄ですよ。過剰貯蓄に自分で言及しているのに結論が分からないとは哀れです。過剰生産はあなたが、供給が需要を創出するとしているとおり、もし過剰生産分のみの消費につながるならば、失業給付などの「浪費」も総需要の増加につながります。本来消費するべき人間の代わりに失業者が消費しているだけですから。でなければこれから高齢社会を迎える日本の将来は絶望です。しかしそうは思ってはいませんよね?高額な社会保障費が給与から天引きされようとも働くのを止める人間はいませんからね。
人に公爵を垂れる前に、まず経済学の教科書を1冊読んできなさい。話はそれからです。裏の裏は表ではないのです。
くれぐれも竹中平蔵の本は読んではいけませんよ(笑)