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(回答先: 日本列島の人々に政治的判断能力がないなら…… 投稿者 たけ(tk) 日時 2004 年 5 月 20 日 20:13:49)
たけ(tk)さん、どうもです。
教育の必要性が書かれているのですが、、、、
専制君主であったロシアのエカテリーナ2世が、まだ、フランス革命前に、ロシアが当時のフランス、イギリスに遅れをとっている最大の原因が、教育の低さだと考え、農民でも貧しくても学問に志のあるものに教育の機会を与えるとして、今のロシアアカデミーの前身にあたるものを創立したそうです。モンテスキューらと交友を持ち、自ら、自由な教育によってのみ、国の発展があると夢見たのですが、フランス革命を見たエカテリーナ2世は、「パン屋に政治がわかるというのか?」といって、自らが奨励した学問を封じ込め啓蒙思想家と縁を切り、焚書したそうです。
アンリ・トロワイヤというロシア系ユダヤ人歴史作家の本によると彼女は、ドイツ系の生まれでありながら、ロシア人以上に、ロシアを愛し、決して、私利私欲だけのために権力を振りかざしてはいないように描かれています。実際、彼女の手腕で、ロシアの国土は現在の元を作り出し、南は黒海まで通じたわけです。ポーランド分割も、彼女のお手柄といえばお手柄です。自ら質素に勉学に励んだという点においても、決して、欲深い現代の古だぬきのおやっさんとは、一緒にできません。
では、豊かな国とは、いったい、だれのためなのでしょうか?本当に、日本列島に住む人々に欠けているのは、教育でしょうか?
勉学に励むことをよしとするあまり、そうでないものを否定的な位置に置きがちな日本においては、あたかも、勉学の結果のよしあしが、その人個人の人生をも評価しているように思えます。
勉学はできなくとも、身に芸があるとか、その人個人の特長を生かそうとする社会が出来上がっていないことのほうが、私個人としては、教育云々以前の問題だと思います。(出た釘は打たれる的な風潮があるのがその理由です。)
義務であるはずの投票に対する投票率の低さと、お上の指示とあらば国歌も、国旗もぐんぐん伸びる支持率が表しているように、大多数の日本列島に住む人間は、人生、こんなもんだろ。と、受け入れている表れだと思われます。
この大多数による支持が崩れない限り、愛国心があろうと、向学心があろうと、日本は、変わらないと思います。
そして、 あっしらさんの「寄生性」の投稿にあるような寄生された共同体がボロボロになっても、それを甘んじて受け入れてしまうところまで、日本列島の人間は、蝕まれている気がします。