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(回答先: レス1:国債問題の基本 投稿者 あっしら 日時 2002 年 5 月 16 日 18:48:17)
この文章を読んで、いろいろと腑に落ちないところがあるのですけれども、まず、最初に気になるのは
このフレーズです。
”国債暴落の阻止は守りの政策であり、財政再建も景気には悪影響を与えることは、小泉首相
にも分かっている。国民に「痛みに耐えよ」とは言っても、景気回復のために何らかの政策を
打つ必要がある。しかし、金利の引き下げ余地はなく、財政出動も国債暴落阻止という大目標
があるために使うことができない。”
どうもいろいろ考えていくと、とりあえず今のところ日銀による国債の買いきりを当面進めても
直ぐにハイパーインフレになるような状態でもない。むしろデフレを解消し穏やかなインフレ基調
に導いた方が都合がいいということらしい。となると、まだまだ、国債を発行して財政出動する
余裕もあるわけで、なのになぜ、小泉総理は「財政出動も国債暴落阻止という大目標があるために
使うことができない」と考えてしまうのか。
いわんや経済担当相の竹中氏に至っては、クルーグマンとオブズフェルドの共著「国際経済理論」の
邦訳までしているのだから理解していないとは到底思えない。明らかにマクロ経済学的には考えられ
ない動きを、彼等は政治的にしているわけです。
ではいったい彼等はなぜここにこだわるのだろうか?
なぜ、ムーディーズは国債の格下げを検討するのか?それは米国が何か意図していることがあるから
なのだろうか?それとも外圧を利用した旧大蔵官僚の策略なのだろうか?しかしそれにしても、単なる
経済音痴とか経験不足、抵抗勢力による内紛などというレベルでは片付けられない何かがあるように
感じるのですがいかがでしょうか?