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(回答先: Re: すべての国が傷を負います 投稿者 あっしら 日時 2002 年 5 月 29 日 22:18:44)
何度も丁寧なレスをありがとうございます。私は経済学を学びましたが、専門家ではありません。あしゅらさんのご意見のなかにも私の力不足により理解できない点がかなりあります。またそうした無知により見当違いな質問をするかもしれませんがどうかご容赦ください。
さて、私はユーロに根本的な疑問を持っています。それは人間は国を捨てることができるかどうかです。
昔、フランスはアメリカにルイジアナを売り、ロシアはアラスカを売りました。同じ感覚で言えば今、経済危機のアルゼンチンなど国土の一部をアメリカ資本に売れば数十年間不安のない生活ができるでしょう。
ですがこれは考えられません。なぜなら戦後”国”に対する意識が飛躍的に高まったからです。国連は世界政府になったでしょうか?むしろ弱体化する一方です。
ユーロの弱さが典型的に現れるのはECBの決定の遅さです。結局、主権を持った国の集合でしかないEUの限界でしょう。
まず日本やECがドルを崩壊させるでしょうか?崩壊したとしても世界通貨が現れると考えるのは国連が世界政府になると同じ位非現実的な発想に思えます。それならむしろ金や石油などの現物に向かうのでは?
ルペンに象徴されるようにフランスですら主権をブリュッセルから取り戻そうとしています。
現在ユーロが強くなっているのはエンロン事件以降ヨーロッパの投資家がアメリカに幻滅し資金を引き上げているだけであり、EUの強さの証明ではないと考えます。
つまりこれからはますます細分化したナショナリズムに向かうと考えます。いわゆるグローバリズムはアメリカ的価値観の押し付けというと言い過ぎでしょうか?