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さわかみ投信・社長の澤上篤人さんは、当てにならないものに頼ってはいられないといった動きが、個人や家計の間で目立ってきているとして、こう語る。「国や金融機関が頼りにならないのなら、きちんと経営している企業の株を買って長期保有しようという動きだ」
<リストラが進んだ強い企業が安値近辺をウロウロ>
個人や家計が生活防衛や将来設計を自分で考え、かつ行動に移そうとしてきている。これは企業も同じことで、「むしろ、企業の方がずっと先行している」と言う。確かに、景気の長期低迷やデフレの深刻化で、多くの日本企業にとって厳しい経営環境が続いているし、業績悪化や赤字決算が続出している。ところが、個々の企業ベースでは驚くほどに財務や人員のリストラが進み、ずいぶんと経営全般を身軽にした企業も多い。「将来どこかで景気が回復してくれば、損益分岐点も下がっており、大幅な業績向上が期待できる。そういった企業の株が、バブル崩壊後の安値近辺をウロウロしているのだ。個々で拾って長期保有しておけば、将来すごいことになるだろう」
<預金や国債よりずっと安全な資金運用先となる>
株価上昇による投資収益期待だけではない。経営不安に陥る心配のない企業であれば、「預金や国債よりずっと安全な資金運用先となる」からだ。もし将来、インフレになれば、なおさら価値が出る。多くの人はインフレになってから、インフレ対策として株や土地を買うから高値づかみしてしまう。将来のインフレを見越して、現在のデフレ下で買い出動しておけば、インフレに乗れてしまう。気が付いたら完璧なインフレ対策ができたということになる。「これから、いろいろな変動が国民の生活を襲うだろう。こういった時は、経済力の強い企業と一緒に難局を切り抜ける方が賢い」と言う。みんなで「強いミクロ」(企業)を求めことによって、私たち自身が「強い経済主体」になっていく、と考えている。
★さわかみのおっちゃんマンセーヽ(^o^)ノ