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(回答先: Re: 今、再び神戸事件の真相を問う-----(2)朝日は世論を「暗い森へ」と誘った 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 10 月 30 日 10:14:43)
渦中から見た神戸事件
司会: ところで岩田さんは、事件の渦中におられて、先生やPTAを指揮したり、情報を集約したりする立場にあったんじゃないかと思うのですが。そこでお伺いしたいのは、渦中から見た酒鬼薔薇事件というものは、どんなだったのですか? 例えば、5月27日には延べ数百人がタンク山のアンテナ基地を見ているが、淳君の胴体はなかった(資料C)ということを、『校長は見た…』という本のなかで書いておられますが。
岩田: 集約というわけでもないんですが、いやもっと最初から話しますと、あそこは自治会活動が非常に盛んな地域で、何かあるとすぐに自治会が動き出すんです。
浅野: 何という名前の自治会でしたか?
岩田: 北須磨団地自治会です。ものすごくよく動く、まあ私は日本一じゃないかと思うんです。
浅野: その北須磨団地の自治会というのは、先生の学校は全部入っているわけですか。
岩田: いえ、校区の一部です。校区の一部の団地にそういう自治会がある。この神戸事件の舞台は、被害者も加害者もどちらも自治会員です。
司会: それで淳君が行方不明になった時に、自治会総出でみんな懸命に探したわけですね。
岩田: そうそう。だから何かあるともう、行方不明になったという日から、うわぁーっとものすごく大勢の人が出て探す。それもたんに大人だけでなく、親が子供をつれ、中学生なんかをも連れていっとる。そういうところなんです。
浅野: 岩田さんも探されたんですか。
岩田: いえ、私は直接には参加していません。あれは、二日目ですかね。三日目になるんかな。うちのPTAも協力しようとなった。うちの学校にはもう一つの南落合小学校からも生徒がきていますから、PTAとなるともう両方あわせての話です。で、多井畑小学校のPTAがあのタンク山の周辺を探しとるんで、もうひとつ外側の部分を中学校のPTAは探そうということで、雨の中を傘さして出かけられた。それを私は「ご苦労さん」と言っておくりだしました。しかし、自治会が動員をし小学校のPTAが動因し、警察も動き出しとるから、述べ何人ぐらいの人数が出ているか、正確には分かりませんけど…。
浅野: それに警察犬もね。
岩田: 相当の人数が出とると思うんです。
浅野: 真っ先に見つけそうですけどね。
岩田: はい、まったくおかしいと思うんですけど、なぜ見つからなったかと言うことはわからない。
浅野: 岩田さんが考えておかしいことって、どのへんですか? 順番があるとすれば一番おかしいと思うことは?
岩田: 一番おかしいと思うのは、私もタンク山に登ってアンテナ基地を見て、床下の遺体があるのが見つからない事はなかろうと思うんです。探しに行っとるわけですからね。なんとなしに行ったんなら、それは通り過ぎるかも知れませんが、探しに行きゃあ覗く人もいるんと違うかと。
司会: ちょうど目の位置ですしね。
岩田: だから、それはおかしいなあと思います。しかしそれも、要するに、作為の問題でなくて、不作為の問題ですからね。おかしいとは思います。しかし、誰も覗かなんだのやと言われたら、それだけの話になる…。
浅野: おかしいと思うことで、あとどんなことが?
岩田: それから先ほども話になった「懲役13年」という文章ですね。たぶんあの子には書けんやろうと…。
司会: A少年は国語が苦手で、成績は1か2なんですよね。「パッチワークで書いたんだろう」などと言う人がいますが、とんでもない。そう言う人は、論理的な思弁の力というものについてまったく無知であることを、自己暴露している。
岩田: ええ、だから書けないだろうと思うんです。だけども、警察はそれを何のために出してくるのかと逆の立場から考えるとね、分からないことがでてくる。「おかしいな」とは思いますが。
司会: 神戸新聞社への犯行声明文もですね。
岩田: そう、それもね。
司会: A少年の供述調書によると、神戸新聞社に送りつけられてきたいわゆる第二犯行声明、あれをたった一時間か一時間半で書いたことになっている。国語は5段階ですね?
岩田: ええ、5段階です。
司会: それでA少年の成績は1か2ですね?
岩田: そう、あまりよくなかった。
司会: 2ですよね。両親もそう証言している。
浅野: あと、どんなことがありますか?
司会: 事件の半年くらい前に、ホームページで「酒・鬼・薔薇」という文字を見たという岡山のパソコン教室経営者。彼には、直接会って取材されたんですか。
岩田: ええ、あれはまあ、本をかくためにとってつけたようなことなんですが…。
浅野: 頭部を学校の正門に置いた時間のところがね、私は一番おかしいなと思うんですよね。調書だと未明の一時ごろにひとりで…。
岩田: ええ、そのへんはねえ。
浅野: 最初に目撃した人の話からすると、頭部の位置は移動していた(資料D)と。
岩田: そのへんも、新聞記事なんかとちがうからおかしいなとは思います。しかしこれは、私自身が体験してその実感として「おかしいな」と思う部分ではないわけですね。血痕も見ていませんし、後から記事とかと比べてみると矛盾があるからおかしいなと思うことで、私の範疇ではない。私は、自分が感じて自分の頭で「おかしい」と思うことを書こうと思っているんです。
浅野: さっきマスコミが解明すべきと言われましたね。マスコミは自分達で、時間を特定しているわけじゃないですか、頭部を置いたのは5時何分とか、ところが検察調書が出てきて、それよりも4時間も早いわけでしょ。
岩田: それは、そうですね。
浅野: それから頭部の置かれていた位置も動いていますよね。あと、塀の高さの問題もありますね、身長が170センチくらいないと簡単には置けない。
岩田: それらは「おかしい」といわれたら、確かにそうだと思います。要するに、いろんな資料を当ってみれば確かにおかしい。しかし、先ほども言いましたように、そういうのは私の範疇ではないことにしておこう、と…。
浅野: 「懲役13年」(資料E)とかは、とても彼にはかけないと言うのは実感としてある?
岩田: それは「書けない」というのは実感ですわね。それは何も証言できることではないが、私自身が感じることです。
浅野: それは私なんかも、卒論とかみていると、此れは明らかに先輩に書いてもらったというのは、わかるんですよ。その子の文章でないと。一年から知っている子でしたからね。呼びつけたら自白しましたけどね。「書き直せ」と言ったら、もともとの彼女の粗末な文章を出したんで「これでいいんだよ」と合格にしてやりましたけど。人に書いてもらってはいかん。明らかにこれは、ちがうとわかるじゃないですか。
岩田: それはそうですね。ほかにおかしいのは、例えば首を切った糸鋸の話(編者による追加資料V)ですね。なんで糸鋸が金鋸になったんやと。私自身も最初から糸鋸なんかで首が切れるんかと、これずっと思っとったんです。此れは私自身が、鶏の首をちょんぎることで自分でも実感しているわけです。鶏というとかなり細長い首ですが、ましてや人間の首は短くて太い。そんなものを切るのは、それは大変やと。ただ第三頚椎がどうのというのは、私にはわからない。私の実感としては、そんな糸鋸で人間の首を切ることなんかできへんやろと。金鋸でもどうかなと。それは私の実感だから、本にも書いたんです。私が実感的に感じたことだけに絞って、本は書いとるわけです。ところがいつの間にやら、糸鋸が金鋸に替わったんやけども…。
浅野: 野口弁護士ですか、「大人の犯罪だったら絶対に無罪なんだ」といったのは。変な話ですよね。犯罪には、本当にリーズナブルな理由、疑いを差し挟むことができないほどの信憑性が必要なのにねえ、刑事事件では。それがA少年の犯行だということになって、それで社会的にも断罪され、司法的にもそうなっている。そういうことに、ちゃんと疑問に応えるために裁判があるはずなんですが…。それから首の切断だって糸鋸で切ったかどうかとか、大人の場合は必ず鑑定しますよね。弁護士も実験してみたりしてね。
司会: 少年の供述調書では「糸鋸で切断」となっているのに、池から金鋸を引き上げてきて「証拠が見つかった」では、お話にならない。むろん、ルミノール反応も検出されていない。当時、久米宏が「こんな金鋸、日本中の池に1000くらいあるんじゃないか」などと茶化していましたが…。警察がまだ自我の未確立な中学生をなだめたりすかしたりしつつ誘導尋問して、思い通りの「供述調書」を作ることなど、朝飯前なんですね。