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(回答先: Re: 酒鬼薔薇聖斗はほかにいる 琉球新報 2001年6月7日 = 晴 読 雨 読 = 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 10 月 30 日 10:43:47)
毎日新聞・東京夕刊 2001年9月25日
牧太郎の「ここだけの話」
「酒鬼薔薇」は少年A?
約1ヶ月前、その欄で「『神経質に過ぎるゾ』と思いながら“テロの不安”を感じる」と書いた。それなのに、同時テロが現実になった先週「ばかばかしいお笑いで……」と落語家の“ギネス挑戦”を書いた。
数人の読者から「なぜテロ事件に触れないのか」と、おしかりを受けた。戦場に行くより落語を楽しんだ方がよい――と言わんばかりの調子に「不謹慎」と思われたのだろう。
しかし、である。新聞が「明日にも核戦争が起こる」かのように隅から隅まで同時テロ関連記事で埋まるのは、どうだろうか。それでなくても、超大事件の陰に隠れて「かなり大事なこと」が霧散している。特殊法人見直し、外務省の巨悪追及……一人ぐらいは「超大事件」以外のことを書いたってよいじゃないか。
後藤昌次郎弁護士が「諸君!」10月号に「少年Aは推定無罪!」という一文を寄せている。
97年、神戸市須磨区で起こった酒鬼薔薇事件。何者かが、小学校6年の児童を絞殺し、切断した頭部を中学校の正門前に置いた。それこそ、当時はこの事件以外に報道するものがないような大騒ぎだった。
当時14歳の少年Aが容疑者として逮捕された。本人の自白もあり、日本中が少年Aの仕業と思っているのだが、後藤弁護士は「本当に彼が犯人か?」と疑問を投げかけている。後藤弁護士はご存じ、松川事件、八海事件、青梅事件、皆生事件、日石・土田邸爆破事件で冤罪を勝ち取った敏腕弁護士である。
最も証拠価値が高い「犯人の声明文」と少年Aの筆跡を鑑定した兵庫県警科捜研は「同一人物のものかどうか判断するのは困難である」と結論を出した。にもかかわらず、警察は「筆跡が同一だった」とうそを言い、自暴自棄になった少年Aは自白した。この事件、自白だけが唯一の証拠なのだ、と後藤弁護士は主張する。ここだけの話だが、冤罪を疑わせる点はこれ以外にもある。
個人ホームページで後藤弁護士の主張を紹介した掲示板に反応があった。「法曹界では冤罪という認識が強い」という“書き込み”もある。もし冤罪だったら。過去の大事件にも「報じられる権利」がある。 【編集委員】
牧太郎のホームページ: http://www.maki-taro.net/