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(回答先: Re:現憲法の「象徴」について 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 7 月 02 日 10:00:38)
御用歴史ライターは、「統合の象徴」ではなく単なる「象徴(何の?)」とする人が多いのではないですか。歴史ライターにとっては、「古来から象徴であった」という命題を論証し(論証の内実は人によって違いますが、実権がなかったことを力説することは共通しています)、「象徴天皇制」という現憲法の講学用語を連想させれば足りるのでしょう。そのうち、憲法改正論(天皇の「元首」化が目玉らしい)でも現実化すると、今度は「古来から元首であった」などと言い出す歴史ライターも現れるでしょう(すでにいると思うが..)。
一方、「統合の象徴」は、むしろ保守政治家による現憲法の運用に由来します。これは、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く(憲1)」を、「国民の意思によって天皇を改廃できる」ではなく、「日本国民統合の象徴」という文言だけを取り出して、「国民は天皇をいただく」と歪めたものですね。国旗・国家法案あたりから始まった新解釈です。
「天皇家は1500年くらい前からある」とされております。すみちゃん氏は日本の伝統と天皇家の関係について消極のようですが、そもそも、「日本の伝統」を議論するのに、特定の家系、たとえば天皇家の祖先を求めることに意味があるのですかね。人間は誰でも祖先を持っています。これは生物学的な事実で文化とは関係がありません。