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(回答先: Re: そうかも知れませんんね。 投稿者 Silent Tears 日時 2003 年 7 月 06 日 22:34:02)
シャケ弁当氏との議論に、横から口を出すようで申し訳ありませんが、ちょっと重要な問題なので、コメントさせていただきます。「天皇がいようといるまいと日本は太平洋戦争を始めていた」です。これも、「仕方なかった」の含意として語られる免責論です。
Silent Tears氏ご自身も、「IFを持ち込んでも仕方が無い」と書いておられますが、論理的に意味のある論ではありません。ここでは、戦争という政策決定に関与した政治家のひとりとしての責任が問題です。このような仮定的条件が意味を持たないのは、「天皇がいようといるまいと日本は太平洋戦争を始めていた」とまったく同列に、「天皇を含む戦争推進者がいなければ日本は太平洋戦争を始めていなかった」とも言えるからです。「オレが殺さなくてもどうせ誰かが殺した」という理由で、殺人犯が免責されることはありません。戦争責任も同様です。
なお、「天皇の戦争責任なんて論争が出てくるのは、太平洋戦争について日本は悪くないんだと、日本人誰もが思っているから」は、明確に誤りです。「日本は悪くない」は、日本の占領地域からの責任追求論を念頭においたご意見のようですが、当然ながら「日本は悪い」を前提にします。また、天皇の戦争責任は、対国外のみではなく、国民に対するものもあります。