さんのレスについての私のレスです。
>日本の貧富の差を考えるにおいては、課税最低限を例にとってみるのがわかり易いと思いますので、
それを例に考えてみましょう。
課税最低限は現在、諸外国に比べ高すぎる状態にあり、課税最低限引き上げを要請されています。
私は課税最低限よりほんの少し上ですが、引き上げは止むを得ないなと思っています。
累進課税を極端にして高所得者に高税をかけすぎると、人々のやる気が起こらなくなります。
レーガンやサッチャーは累進課税を緩やかにして経済不振から克服させました。
>税率を5%にアップする一方で、高額所得者減税、大企業減税を繰り返したことで所得税、法人税とも激減しています。最近では、1999年に50%だった所得税の最高税率を37%に引き下げ、法人税の基本税率も30%にしました。
所得が増えることは努力したことの結果であり、努力すればするほど増税になるのはあまり良いことではありません。
現在日本は欧米に比べ消費税が低すぎる。5パーセントの消費税は低すぎるくらいです。
高額所得者は努力した結果に対して莫大な租税公課を支払っていただいている。ありがたいことです。
>米国は繁栄しているとつい先ごろまではいわれていましたが、なぜ、好況下にもかかわらず、企業が労働者を何千人も解雇していたのですか?
企業といっても色々あります。繁栄していない企業もあります。繁栄していない企業が従業員を解雇しないでいつまでも雇っておけば、その企業全体がおかしくなります。倒産を防ぐために一部従業員を解雇することは労働者のためでもあります。
>世界最大規模の経済力をほこる米国がなぜ巨額の貿易赤字を抱えているのですか?
米国は繁栄しているので巨額の貿易赤字になります。日本のように不況のどん底にあるようなところは渋ちんになって、あまり外国製品も買いません。
>なぜ、米国は第二次世界大戦で大負けをしてぼろぼろになった国(日本とドイツ)から何千億ドルも借金をしなくてはならないのですか?
米国が高金利であるからです。繁栄している結果、高金利になっています。
>なぜ、80%もの米国人労働者の税引き後実質賃金が1972年より25%も低下してしまったのでしょうか?
知りません。
アメリカがいやなら外国へ移住する自由が与えられています。世界各地からアメリカへの移住が耐えないのはどうしてでしょうか。
>この最上位1%の人々は資本利得を含めると90%も所得が増加しています。
アメリカは能力の有る者にとってすばらしい国になっています。能力の有る者はアメリカを目指すでしょう。
いやならアメリカから別の国へ移住すればよい。
>経営責任者(CEO)の平均給与は、以前は、非管理職労働者の平均給与の35倍だったものが、今や160倍にも
なっています。当然、最上位1%の米国民が所有する資産の集中化は過去最高であり、1949年の21%から40%
以上増加しました。
努力して最高経営責任者になればよい。
日本の能力のある人はアメリカへ移住したがるでしょう。有能者を日本にとどめるためにはある程度、有能者を優遇しなくてはならない。
日本を無能者ばかりの国にしたければ有能者を優遇してはなりません。
>累進課税が経済成長を押し上げ、逆進税がそれを悪化させるのはなぜでしょうか。
累進課税が経済を成長させているとは思いません。累進課税を弱めたアメリカやイギリスが経済危機を克服し好景気を維持しているではありませんか。アメリカは現在不況ですが減税して好景気にしようとしています。アメリカが累進課税を強めても好景気にはなりません。逆です。
>貧富の差が拡大しているがために、需要が供給に追いつかなくなってしまうのです。その結果、
生産を需要に合わせて引き下げなければならなくなり、当然、経済成長は鈍化してしまうのです。
努力すればするほど、報われる社会を作れば人々は目の色を変えて働くようになるでしょう。その結果、経済成長する。
努力しても報われない社会を作れば、人々はあまり努力をしなくなるでしょう。当然、経済成長は鈍化してしまう。
文化大革命のときの中国は完全平等でした。経済も何もかも停滞しました。多くの人が殺されました。
ポルポト派が支配したカンボジアも完全平等でした。何もかも衰退し多くが殺されました。
>全需要の2/3を占める一般消費者に課税を
かけて、消費の能力をうばい、金持ちを優遇して、金持ちの貯蓄を増やし、さらに一般消費者が消費できなくなったがゆえ
に大きくなってしまった需給ギャップを穴埋めするために政府が赤字国債を発行して、かわりに消費し、ご丁寧にも
その赤字国債を金持ちに買ってもらうことにより、金持ちに対して国が利息もはらっているというのが現実なのです。
これが金持ち優遇税制つまり逆進税をした結果なのです。こんな不健全な経済がいつまでも持つと思いますか?
消費税についてはいったん1パーセントぐらいの率にして、1年ごとに1%づつ増税するのが良いと思っています。
税率が上がる前に消費してしまおうという気になりますから。不況になるごとにそのような方法をとればよいでしょう。
>一般の消費者に資金がゆかなければ需要は伸びません。この資金循環の停止こそが、不況や大恐慌の原因になるのです。
そうであればアメリカは大不況になっているはずです。アメリカの一人勝ちといわれるほど繁栄しています。
>あなたは高額所得者層を優遇することと、財政赤字をこのまま累積させて日本経済を破綻させることとどちらをお望みですか?
長い目で見れば高額所得者に高税をかけて日本経済を破綻から救おうという考えは破綻するでしょう。
人々にやる気を失わせ努力が報われない社会を作ることが経済成長をする社会を作るとは思われません。