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Re: いくつかの質問です 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 27 日 19:34:24:

(回答先: 利子とデノミ(あるいはハイパーインフレ) 投稿者 ROM潜 伊−HEXA号 日時 2002 年 3 月 26 日 22:43:48)

ROM潜 伊−HEXA号さん、こんばんわ。

ROM潜 伊−HEXA号さんの書き込みも私には複雑すぎてよくわからないので、いくつか確認させてもらいます。

(ROM潜 伊−HEXA号さんは、「経済の動きは複雑過ぎてシロートにはさっぱりわけわからんのです」と言われていますが、たぶん、経済学の説明に“ごまかされて”、経済の動きをことさら複雑に見過ぎているのだと思います。自分が国際金融家になったつもりで、どのようにして世界の富を独り占めしようかと考えれば、経済の動きはそうとう見えやすくなると思います。ROM潜 伊−HEXA号さんが、書かれている内容よりもずっと経済事象の方が単純です。単純なものだと思われると“不都合”なので、国際金融家は、経済を小難しく複雑なもののように見せたがっているだけです)


>では仮に地球を一つの系と考えて利子を考えると、資産が動くたびに利子が発生します。

資産が動くたびに利子が発生するというのは、どういう意味でしょうか?
資産というのは、預金などの金融資産のことでしょうか?
それとも、“利子”は、“儲け”=利益と考えた方がよろしいのでしょうか?


>増えた利子の帳尻を合わせるためには貨幣の価値を揚げなければならないときが、い
>ずれ来るでしょう。(短期的には天然資源を使って補填しているようにも見えます)

なぜ、「増えた利子の帳尻を合わせるためには貨幣の価値を揚げなければならない」という説明が出てくるのかわからないのですが?利子を支払うためにデフレ(通貨価値の上昇)にしなければということですが?
「短期的には天然資源を使って補填しているようにも見えます」については、具体的に
説明してもらうと助かります。


>短期的にはお金を短期にいっぱい刷ることで。いずれは単位を引き上げて発行しない
>ことには利子を内に含むことはできないでしょう。

「お金を短期にいっぱい刷る」目的は、利子の支払いに充当させるお金が足りないからですか?

利子は、借り入れを受けたある人がどういう方法であれ稼いだお金の一部(全部以上のこともある)の貸し出し者(金融家)への移転です。そして、預金者は、貸し出し者が移転を受けたそのごくわずかをさらに移転してもらうものです。

利子付きで借り入れをする人がいなければ利子は発生しません。そうなれば、金融家は、利子を支払うという損な役回りだけになるので、利子を支払う約束では預金を受け入れなくなります。(おそらく預金者から口座維持料を支払ってもらって預かるということになります。昔の預金はそうでした)


>つまり、通貨価値を安定(固定)させると必ず破綻するわけです。

「必ず破綻する」のは、経済社会全体ですか?、銀行家ですか?、産業家ですか?、勤労者ですか?


> また、通貨を安定させるためには「常に」「消費し続ける」必要があります。

“消費”は、何を消費するのでしょうか?商品(生産物)でしょうか?


>つまり、利子を全体にした経済システムは存在しない利子を資産の中で時間的にずら
>して共有することで成立していますが、絶対時がある程度たつと利子が大きくなりす
>ぎて共有できなくなります。

「存在しない利子を資産の中で時間的にずらして共有することで成立」というのは、利子の取得がないうちに利子が計算上だけ付いており、実際の利子の取得は時間軸的にずれているので、論理的には破綻しているのだが、現実的にはなんとかなっているという意味でしょうか?

“バブル崩壊”と“不良債権問題”はそれに近いものではありますが、大局的には、銀行が、貸し出し利息が得られにくいと考えたら、利子を支払う条件ではお金をあまり預からなくなるので、言われているような事象は起きないと思います。
日本の銀行も、近いうちにそれに似た対応をすると思います。


>全体的な資産を増やす為にしなくてもいい自然搾取をしなければなりません。

全体的な資産を増やすためではなく、ある特定の人たちの資産を増やすためであれば、自然搾取をするのというのはわかるのですが...


>消費するために戦争をする国家も出てきます。

確かに、厖大な労働成果(武器)と労働力(兵士たち)を廃棄するに等しい戦争は、経済成長に大きく貢献してきました。
ブッシュ政権もそのような考え方をしているようですが、戦争が経済成長に貢献する時代は終わりました。

それは、厖大な労働成果と労働力を廃棄するためには、政府がそれに見合う税収(税収の先取りとしての国債も含む)を実現しなければならないからです。
(国債は、元々戦争を遂行するという特殊な環境で発行されたものですが、今では、どの国も平時に国債を発行しています)

先進諸国は一般勤労者からぎりぎりまで税を徴収していますので、戦争を遂行しようと考えたら、高額所得者や資産家に対する課税を強化するか、返済するつもりもない国債を外国投資家や国内投資家に購入してもらうしかありません。
高額所得者や資産家に税金を負担してもらう大義(見返り)を提示し、課税できる法案を議会で通さなければなりません。
戦争のために一般勤労者に課税を強化していけば、戦争遂行どころか“反乱”が起きる可能性もあります。


>常に貨幣の価値を上げればなんとかなるかもしれませんが、交易するには困ることで
>しょう。

利子を支払うという観点から言えば、貨幣価値の上昇(デフレ)は大きな損失を意味します。そして、貨幣価値の上昇(デフレ)は、生産活動をするよりもそのまま貨幣を保有している方が得と考えられてしまうので、経済全体の活力を減じます。

貨幣価値の上昇(デフレ)で「交易に困る」理由はわかりませんので、説明してもらえれば幸いです。


>また、インフレが常に起これば利子の意味はその中では薄れるでしょうが、交易する
>には困るでしょうし、資産も運用できないでしょう。

インフレでも実質利子が問題ですから、薄れるかどうかは何とも言えません。
中央銀行・商業銀行とも、政治的強制がないかぎり、予測インフレ率を上回る貸し付け利率でしか融資をしませんので、インフレでもデフレでも実質的利子はたいして変わりません。
経済社会全体にとっては、生産活動が増大するので、緩やかなインフレが望ましいとは思います。

「交易に困る」理由はわかりませんので説明をお願いします。

インフレでも、ハイパーインフレでなければ、高度成長期の日本のように、資産運用に弊害はないと思います。


>ですから、お金持ちになるのはあきらめて分相応に生きられる利子のない経済システ
>ムを作るか、それとも「知らない人は逝ってよし、知らない国も逝ってよし、ついで
>にオマエモナー」という獣道一直線な経済システムで地球ごと滅びるか、どっちかに
>決められるといいですね。

どっちかに決めないとイカン時代に到達したと思っています。

利子があるからお金持ちになれるのは、ごくごく一部の人たちです。ほとんどの人は、雀の涙(たとえ8%の利子でも)の利子しか手に入れられないのでお金持ちにはなれません。
一部の人を除けば、お金持ちになることが目的ではなく、多くのお金が使えることで“楽しみ”をできるだけ多く手に入れたいということが目的ですから、利子がなくても困ることはありません。
利子は、借り入れをした人の“楽しみ”の一部を削り取るものです。その一部がどれほどのものかは、住宅ローンを組めば、元本のおよそ3倍を返済しなければならないことでよくわかります。
2000万円を借りれば、4000万円を余分に返す(“楽しみ”の一部を削られる)ことになります。
年収の25%をローンの返済に充てているとすると、年収の16%すなわち労働の16%は利子のために行われていることになります。


恐いのは、“お金持ち”も「地球ごと滅びる」ことを不安視しているので、過剰人口論や環境破壊論をブチ上げて、「貧乏人は逝ってよし、貧乏国も逝ってよし、ついでにオマエモナー」というどころか、「何とかして貧乏人は逝かしてしまえ、貧乏国も逝かしてしまえ、ついでにオマエモも逝きたくなるようにしてしまえ」という政策を採っていることです。

本当に地球人口が過剰であれば、どうのこうの言ったり何らかの“手”をうたなくて、否応なしに“弱者”が飢餓などで死んでいくことで調整されます。
「絶対的人口過剰」は、どんな経済政策や援助策を採っても、“調整”が避けられないものです。

環境破壊論は、近代的経済システムが内包している環境破壊的論理を放置したままであれば、熱帯雨林保護運動に見られるように貧乏国の貧乏人の生活基盤づくりを阻害する身勝手なものになります。「ライフスタイルは変えない」というブッシュ政権を別として、金持ち国は“贅沢”に若干の制約を加えることで環境保護者の顔をし、貧乏国の住民はなんとか生きるために畑をつくると環境破壊者として非難されるという話です。(もちろん、後進国の環境破壊が金儲けのために行われていることもわかっています)
合衆国は、豊かな森林地帯を切り拓いて農地をつくり出していきました。


今後、日々の生活はともかく、半年後の生活に自信が持てない人が増えていきます。
そして、老後となると大半の人がどうなってしまうんだろうと不安を抱えるようになります。
現実としても、半年後や老後は、自信喪失や不安がそれなりの確度でイヤなものになります。これは、少しずつ“逝きたくなる”人が増えていくことを意味します。

国民の半分近くの人がそういう政策を遂行している「小泉政権」を支持しているとしたら、自業自得とも言えるのですが...


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