花粉症&抗ヒスタミン剤問題でもお怒りの木村愛二さんへの“挑戦”ではありません(笑)
数年前に木村さんの『アウシュヴィッツの争点』を読んだとき、「毒ガスによる大虐殺」という構図には前々から疑念を持っていましたので、大変参考になりました。
ことの真偽は、ドイツやフランスなどのように歴史を封印するのでなく、木村さんたちのように、入手できるあらゆる資料を基に厳密な検討を経てそれなりの結論を出すしかないと考えています。
自身としては、ナチスドイツ時代に、ユダヤ教徒のみならずポーランド人そして反ナチス運動家さらにはドイツ国内“身体障害者”がおそらく数十万人から百万人単位で迫害で死んでいったかもと推測しています。
その死のなかには、人体実験(毒ガスも含む)もあれば、処刑・病死・衰弱死・事故死・自殺などもあっただろうと考えています。
そして、直接の死の原因が何であれ、ナチスドイツのいわれなき迫害が発端であることは間違いなく、「第二世界大戦」時の日本軍の暴虐や米英の都市大空襲による大虐殺ともども、強く非難される暴挙だと思っています。
「収容所」の最大の目的は、ドイツ領内からユダヤ教徒を排除し、占領地で労働力として酷使し、ときが来れば遥か遠くに叩き出すための中継点であったとも思っています。
(ナチスドイツは、労働力不足に陥っても、その価値観から、日本の戦時中とは違って女性を工場に動員することを先送りしました)
ただ、SS(親衛隊)の「スカル&ボーンズ」(帽章)なども見てもわかるように、ナチスにも色濃く“悪魔崇拝”の血が入り込んでいるので、『魔女裁判』のような非道なことも行われた可能性は高いと考えています。
ここで「ホロコーストは嘘」ではないというのは、ナチスのユダヤ人迫害及び虐殺を“ホロコースト”と呼ぶ問題です。(戦後アメリカの誰かがこの言葉を使い始めたようですが、ちょっと忘れてしまいましたので、ご存じの方はフォローしてください)
一般的には、ホロコーストを“民族大虐殺”と受け止めていると思います。
しかし、セム系宗教に造詣が深い人であれば、ホロコーストを“人身御供(人の生け贄)”だと受け止めると思います。
ヘブライ人やフェニキア人などが新年祭で行った全燔祭のことをホロコーストと言います。新年祭では様々な生け贄が供犠所で捧げられましたが、最大の生け贄が人間だったのです。「初子」や子供、そして、数日間統治者と同じような豪奢な生活をした奴隷などが統治者の身代わりとして犠牲になりました。
全燔祭(ホロコースト)は、共同体=国家に降りかかった災厄の除去を願ったり、共同体や個人が犯した過ちの贖罪としてであり、さらには、共同体の今年の隆盛を祈願するものだったと言われています。
「ホロコーストの嘘」は、このような意味を持つ言葉を、「民族大虐殺」という意味にすり替えたということでは正しいと思っています。
そして、わざわざホロコーストと呼んだのですから、ホロコーストはなかったのではなく、『ホロコーストはあった』のだと考えています。
ナチスによるユダヤ教徒迫害をホロコースト(全燔祭)と名付けた人が、どういう贖罪や祈願を考えたかはわかりません。
そして、誰が生け贄を捧げた人たちだったのか、ホロコーストの本当の意味を知っている人たちがどういう目的の生け贄だったと受け止めてきたのかもわかりませんが...。
(ナチスドイツが、薪であり炎であっただけのか、捧げる主体であったかもわかりませんが、ホロコーストの名付け親ではないことは確かです)