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(回答先: Re.それは戻ってきた分のこと、戻ってこねえ分のこと言っている 投稿者 藪素人 日時 2008 年 10 月 31 日 12:13:56)
>藪素人さん どうもです。
もし仮に、金利が10%だった場合、100万円預金しておくと、1年後には、その預金は110万円になっているはずですが、それは「口座」の上の話であって、現実には日銀が10万円分の通貨を刷っていない場合には「10万円は金融市場には存在しない。」のです。
株式投資には「空売り(信用売り)」という制度がありまして、手元にない株券を売ることもできます。
まあ、現実には「借りたことにして辻褄合わせをしているのですが、言ってみれば、無い株券を売る。」ということになります。
これは、株価が下落している時に使用される手法なのですが、例えば株価が1000円の時に株を空売りして、800円になったばあいには、その時に売った場合のお金は1000円ですから、後で株券を引き取ったとした時に、200円のお金だけをもらうのです。
これは、実際には存在しない株券の売買によって、マネーが生み出されているのでしょうが、その生み出された「お金は誰も製造していない。」のです。
電子マネーというをご存知ですか?
今では、ほとんどすべての企業が「実際に現金として使えるポイントマネー」という制度を信販カード会社と提携して「カードに貯められます。」
大抵の場合には、100円の買い物をすると1ポイント(1円相当)のポイントがもらえるような感じですが、これですと、品物が売り買いされるたびに「ポイント」が発生してしまいます。
極端に言うと、オークション業者が、同じものの売り買いというキャッチボールのようなことを100回繰り返せば、取引したものと同じ金額がポイントとして生み出されてしまうわけです。
でも、通貨は誰も製造していないのです。
現実には現在日本に流通している通貨は「2008年6月現在で、81兆円弱」のはずですから、日本国が国民にしている1000兆円は、おろか、ゆう貯の預金残高分の現金も市場にはない」のです。
つまり、簡単にいえば「土台のない場所で、存在しない通貨を賭けたマネーゲームをしているだけ」ということです。
最初から、存在しないのですから、憑き物が落ちてしまえば、何も無いのですよ。