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(回答先: Re: いくつかの判然としねえ点や、矛盾と思われる点をあげるで。 投稿者 藪素人 日時 2008 年 11 月 01 日 13:00:54)
>藪素人さん どうもです。
まず、今回の電子マネーというのは一般的に言う「ポイントマネー」ではなく、電子決済されている「口座残高」という意味の使用です。
混乱するかもしれないなとも思いましたが、結局は同じものなので、コンピュータの口座にだけ存在する「通貨」との意味で「電子マネー」と表現しています。
今後は「口座通貨」とでも表現しようと思いますが、一般的に「分かりやすく表現するなら、GDPとして生み出される「理論上の通貨」です。
まず
>【5.「物の資産価値というものが”いかに流動的で気分次第のなものか?”」ちゅうのは、根本的におかしい。物の価値(値段と言い換えても問題なかろう)が、心理的要因で決まってくる、と受け取れるが、そのように説く経済学の理論があるのかえ。】
こんなものは学説云々ではなく、生活上の体験則としての事実です。
以前にトイレットペーパー不足で金融市場が大混乱しましたが、その後もコメ不足によるタイ米の輸入騒動、一寸前の石油値上げなど「色々な実例がある」でしょう。
人は、心理状況によって、普通では100円の卵を500円で買う時もあれば、10円でも買わないのでしょう。
砂漠からオアシスにたどり着いた人は1000万円でコップ一杯の水を買うでしょう。
で、今回の投機マネーというものの多くはオーストラリアドルなどに「利率食いと値上がり期待」で預けられていたもの、中国株式市場等に株投資として投入されていたものが一斉に引き上げられたという意味の投機マネーです。
これらは、多くが、金利の低い日本の銀行から借りて、借金で運用されていたのですよ。
その意味が「分かるでしょうか?」
最初から「現物キャッシュ」は無く、あったのは「口座通貨としての借金だけ」だったのですよ。
で、切っ掛けは「米国発のサブプライムローン」だったのですが、全ての人が「借金をした上での資産運用は危ない」ということで「すべての運用資金という借金を引き上げて、銀行に反した。」というのが、大まかな流れです。
>【4.為替の変動の例から「電子マネー」は燃やさなくとも減らせると言っているが、これもおかしい。一方の通貨が目減りすれが、他方の通貨は「目増し」するべえ、電子マネーは不変だ。世界全体の通貨の価値を測るに、通貨をもってしては堂々巡りで何を議論しているのか分からなくなる。通貨の価値を測るのは実物だべえ。】
基本的に通貨価値というのは「その通貨で何が買えるか?」です。ですから、前レスでは為替変動で通貨は消えると表現しましたが、分かり難かったのかもしれません。
為替相場は「実物の現ナマが行き来しているわけではなく、借金を含む信用マネー(口座通貨)が飛び交っていて、取引過程で、借金通貨は消滅する。」と言い直しておきましょう。
>【3.突然「資産価値が減少しました」ちゅう認識が出てきたが、これは架空資産のポシャリとは違う局面のことかえ。】
架空資産のポシャリと同一でも良いのですが、極端に言うと、昨日までは、その企業を30億円の「価値のある企業」と思っていた人(=買っても良いとの認識)が、一夜にして、10億円の価値しかないな(=買う人の認識が変化した)ということになった。ということです。
品物に例えるのなら、希少本をオークションにかけて、10万円で売れれば、それが相場となりますが、同じ本でも2万円でしか売れなければ「相場の価値が変わる」のですが、これは、買う側の認識によって「変わる価値」なのです。
>【2.通貨の暴落は、株式・証券市場の暴落に伴っ起きてきたもんだべ。原因と結果を逆にすると議論が混乱しねえかえ。】
通貨の暴落は、信用取引が「行き過ぎている」との気づきによって発生したのですよ。
その気づきが「市場からの借金をつぎ込んだマネーゲームの撤退的店じまい」を生み、それによって、株価が暴落したのです。
で、日本を除く世界各地からは投機マネーが引き上げられる結果として「通貨暴落」が起こったのです。
で、1については、特に説明しません。最初の説明の関連で、必要がないと思うからです。
では、では