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(回答先: 小泉人気の高さは彼の外貌のせいである 投稿者 さすれば 日時 2005 年 5 月 22 日 20:09:11)
言うまでもなく、人類に限らず全ての胎児生物において、思考は脳で行い、子宮では行いません。
それを百も承知で、『有権者の半分が“物事を子宮で考える”女性』が「外貌がよい」ことをを理由に宰相の人気を支えていると言う表現をすることには、女性の参政権を脅やかす意図が感じられます。
「さすれば」さんに限らず、このような風潮の結果、日本女性の議会進出率は、世界179ヶ国中88位で、中央アフリカ共和国と並び、カンボジアの次に位置しています(2002年)。
また、政治以外の多くの分野でも、容貌の質が職種の必要条件になる筈もない職業で、人事部門の男性が、女性の容貌を採否のキーにすることは、半ば常態化しています。
この場合、人事部門の男性は、自己の身体のどの部分で反応して、面接しているのでしょうか。
例えば最近、「日本では理系分野への女性の進出度が諸外国に較べて極端に低い」と問題にされていますが、従来、日本の大手の理系研究所の女性採用において、「男性研究員のアシスタント→花嫁候補」という暗黙の了解があることは否定できません。
その結果、アシスタントでなく専門職を求める女性が外資系に流れることも、半ば常態化しています。
以上、異性の「外貌がよい」ことを価値観の最上位に置く姿勢は、性別を問わずに発生する現象で、これがしばしば、社会の各方面で問題を惹き起こすとしても、女性に限ったことでないくらいは、容易に理解できます。
「カネを右から左に動かすだけ」の者が「地道に働く」者に比べて圧倒的に有利な格差社会を変えていく必要とともに、「地道に働く」者の中での性差の固定も、問題にする必要があります。
従って、「さすれば」さんには、女性に対する侮蔑的表現として、今回の表現の撤回を求めます。