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(回答先: マイPCに「トロイの木馬」など送りつけて悦に入っている男性至上主義者に警告！ 投稿者 エイドリアン 日時 2005 年 5 月 26 日 20:18:56)
エイドリアンさま、
何やら色々大変でしたね。
質問というのはこれです：
『高度成長期の核家族幻想にノスタルジーを感じている男性至上主義者』
あたくし自身が高度成長期の核家族の中で育っているのですが、
あの隔離されたミニマルな、
舅も姑もいないわ、か何かで伸び伸びしていて良さそうなものだが
どこかケチケチ（？ 笑）してもいる家族形態に
憧れたりノスタルジーを感じたりするほどの良さがあるとしたら何なのか。
自分がその中にどっぷり浸かっていたからなのでしょうが想像がつきません。
まあ、核家族に、ではなく核家族幻想へのノスタルジーですから
幻想、と来たら既にそこで美化しちゃってるわけですわねえ。
エイドリアンさまご自身が、
あれにノスタルジーを感じる男性至上主義者という個体を
観察する機会をお持ちになって来たということでしょうか。
卑近な例というものがもしありましたらうかがってみたい気がいたします。
ところで：
面倒だったりで見物を決め込みつつ、
つらつらと考えていたのですが。
『物事を子宮で考える女性』という
（昔から存在するようですが）さすれば様が引かれた表現については、
あたくしは反射的には侮蔑という受け取り方はしませんでした。
（むしろ、それはその表現を使う男性たちの持つ女性観そのものなのでは、
と疑っております。）
ないしは
『侮蔑と受け取れば受け取ったで、また、自らの裡における
“そういう見方を被ることに対するコンプレックスの存在”
でも認めろと迫られることになるのか？』
との瞬時の小賢しい（？）判断によって
そう受け取ることを拒否したようでもある。
おそらくはその両方ではないかとでもいう風に感じています。
さすれば様のご投稿にあたくしが見た問題点はそこではありません。
簡単に申し上げれば、
共同体の中に、個を抑圧し、
性別や世代でデタラメにくくったエンティティーを創出した上で
個としての自覚と政治的覚醒をお持ちだとされるご自身及び
ご自身の属するとされる集団と切り離して対極に置き、
その対極のエンティティーに、ある事象の全責任を負わせ、
ご自身は潔癖だとなさるとでもいうのでしょうか、
その何とも言われぬ冷淡さですかね。
これは一体どういう共同体なんだろう、といささか恐ろしく思いました。
そのエンティティーとさすれば様との関係に関しては、
既に崩壊しているも同然と言っていい。
上述の冷淡さというのは、やはり
そのご自身で創出なさったエンティティーに属する
元より対等でなどあり得なく、
個ですらなく有象無象に過ぎない構成員を
さぞ一絡げに、また心底バカにしておられるのであろうと思われる、
そういった辺りから漂って来たものかも知れません。
話を戻しまして：
『女性が物事を子宮で考える』という観念は、
一女性の立場から言わせてもらえれば、
たとえ比喩としてでも相当お座なりなものだと思ってもいます。
これはあたくし個人の感覚であって、
他の女性から必ずしも賛同を受けられるとは限らないものである、
とあらかじめ断った上で申し上げますが、
子宮の持ち主がそれを用いてどうこう出来ると考える男性がいたなら
そもそもその男性の捉え方は非常に『ユルい』のであります。
さすれば様はじめ、あの表現にナットクしておられる男性諸君はユルい、と。
あの臓器は多分、女性の体内にありながら女性にすら全面的には属していません。
女性にすらどうにも出来ないわけだからあれを使って『考える』だなど噴飯ものだよ。
男根の方はどうなんだか知りませんが。
子宮が自らの体内で存在するという事実の認知が
思考に何らかのニュアンスを与えることはあるでしょうけどね。
侮蔑的表現云々より、むしろご自分たちに逆立ちしても知りようもないことを
さも知ったように語り切るある種の驕りの方に、
多少眉をしかめたくなったことは確かです。
一説には体中の細胞と言う細胞が、
実は認知し、記憶するということを空耳板で語っている方々がおられ、
それはそれで面白くないわけではありませんが。
質問だけのつもりでしたが長くなりました。
まあ、お気が向いたら、ということで。
ではまた、ごきげんよう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。