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乃依さん。酔っ払いの話しでよかったら・・・
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投稿者 愚民党 日時 2004 年 6 月 04 日 22:35:22:ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 「すべての実存」と「自然」との関係 (「単一実存」の問題)[愚民党さんへ、如往さんへ] 投稿者 乃依 日時 2004 年 6 月 04 日 09:12:52)

おれ、仕事からから帰ってきて、もう焼酎飲んでおりますけん。ごめん。

宮台は迫力がないわけです。

現在の日本とは「21世紀異化する時間」に規定され、ニヒリズム充満の市民社会なんですけんど
宮台も村上龍も援助交際女子高校生などをテーマにいたしましたが
その洗練された女子高校生の内部に巣食っていた暗黒としてのニヒリズムを
発見できなかったと思うのです。

宮台の場合、テレクラから出発するのですが
その場愛の実存はあらかじめ、見えない快楽から出発するわけです。
青いセックス色彩といいますか、その光景は自然が春に萌える風景ではなく
憂鬱なブルー色彩に心象は染め上げられるといいますか・・・

実はこれがニヒリズムの浸透です。
宮台には青いニヒリズムが浸透しております。
しかし彼には自覚されないままに・・・・

戦後ニヒリズムそして、それに抗する実存主義は
西ヨーロッパにおける、ファッシズムへのレジスタンス運動の内部から
誕生したと思います。
サルトル「存在と無」

フランスが解放されたとき
女性は髪を切られ、街でつるしあげされ、さらしものにされました。
「おまえは、ドイツ軍兵士と交際していた」と理由で・・・

イタリアでは
南部がアメリカ軍によって解放
中部はレジスタンスとアメリカ軍によって解放
北部はレジスタンスが解放

イタリア映画などにもありますが
ほんとんどレジスタンスとファッシストの内戦です。農村部であれ。
フランスもイタリアも内部・内面・個人精神の血をどくどくと流しております。

自分はそこからニヒリズムと、それに抗する実存主義が誕生したと思います。
もはや個人です。

日本の場合、ニヒリズムと実存主義を、おのれの病理として自己対話したのは
梯明秀『戦後日本精神史の探求』であると思います。
梯明秀は経済哲学者でした。

戦前のマルクス主義者が満州鉄道に就職したように
かれも満州鉄道に就職していきました。

日本の場合、大日本帝国といった絶対天皇制軍国主義に抗するレジスタンスは
最終的に1940年ごろには壊滅されていたと思います。
治安弾圧の完成により、現在の日本を規定しております1940年体制は発動します。
ここから大日本帝国は満州帝国へと内部変貌をとげていきます。
東大新人会を基礎とした革新官僚と
近衛文麿による翼賛運動。
そして文学においては「近代の超克」
しかしほとんどヨーロッパ言説の引用か盗用でありました。

フランスやイタリアと日本が違う点は
1940年頃にはレジスタン運動が日本の場合、壊滅されたことです。

ですから戦後思潮において
日本にはニヒリズムとそれに抗する実存主義が誕生しなかったのです。

戦後思潮において経験しなかったことが、現在
「21世紀異化する時間」にも規定され
90年代から日本市民社会のニヒリズムが充満してくるわけです。

原理との格闘なき宮台は
こうしたニヒリズムの発生を理解できないわけです。
ゆえに、おれが無自覚においてニヒリズムに浸透されている、おのれの
暗黒身体を認知できないのです。

それは実存が軽いということになると判断しております。

個の実存を探求しているものは、いまだにマルクスから脱却できない
柄谷行人と違って
90年代は「あらたなる中世」へと探求していったと思います。

まさに中世説経節の世界へと・・・

乃依さん。ありがとうございました。
酔っ払いの話しでした。

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