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(回答先: 「ビルダーバーグ会議2004」と、エティエンヌ・ダビニオン子爵 投稿者 エンセン 日時 2004 年 6 月 17 日 18:15:09)
■一部の支配階級とそれ以外の一般ピーポー
http://it1127.cocolog-nifty.com/it1127/2004/05/post.html
♪「25カ国」EUスタート 新規加盟各国で祝賀行事 [朝日]
2004/05/01が米欧[ドル・ユーロ]二極体制時代の始まった日となるのか?米ソ冷戦時代の対立は政治システムの対立であった。今度は、通貨の対立である。思えば、イラク戦争は、米国のユーロにたいする脅威がその一因だとされる。以下、『最新アメリカの政治地図』を抜粋する。
■「悪の枢軸」と「新旧欧州分断作戦」
ラムズフェルド米国防長官が、再三にわたってフランス・ドイツ・ベルギーなどを「古い欧州」と決めつけ、対イラク戦争でアメリカ支持に回った中東欧諸国を「新しい欧州」として味方に引き入れる発言をしたのは、大欧州の分断戦略に他ならない。つまり、ブッシュ政権が02年9月に発表したブッシュ・ドクトリンにおける「米国の力を凌駕しようとする潜在的な敵国は思いとどまるらせる」対象に、大欧州も含まれていた可能性すらある。
■国連のオイル・フォー・フード計画
国連発表の資料によれば「国連が管理する口座」はパリ国立銀行(BNP)ニューヨーク支店にある。つまり2000年5月にパリ国立銀行とパリバが合併して誕生したフランスを代表する大手銀行BNPパリバが管理しているということになる。しかもドルではなく、一部はユーロで管理されているといわれている。
2000年10月、フセインは原油代金を「敵国通貨」のドルでなくユーロで受け取ると迫り、認めなければ原油輸出を止めると脅したため、国連安保理のイラク制裁委員会はこれを承認することになる。その背景にはフランスなど欧州主要国の働きかけがあったとの説が強く、ユーロ相場にテコ入れしたい欧州勢と、欧州を後ろ盾に米国をけん制しようとするフセインの思惑が一致して実現したと言われている。
それまで原油取引はドル建てが既成事実となっており、フセインはそれまでの「ドル一極体制」に風穴を開けたのである。フセインが風穴を開けたユーロ決済は、その後サウジアラビア、インドネシアやマレーシアなどへも波及することになる。国連の管理口座がある銀行がBNPパリバであったことを考えれば、国連と欧州勢は強調しながら「ドル・ユーロ二極体制」実現に向けて、つまり通貨戦略のカードとしてフセインの石油を利用した可能性が高い。(中略)
こうした背景から、イラク戦争は、フランス勢率いる「古い欧州」と国連が主導する中東地域での「ユーロ・ドミノ化」を阻止するために、米国が力ずくで行使したと見ることもできる。そして国連と「古い欧州」を敵と見なしたのは、明らかにネオコンと古き良き時代に浸る米国のクローニーなビジネス・リアリストと軍産インナー・サークルである。
これに対し、彼らの前に立ちふさがるのは、これまで何度も繰り返された金融危機を国際協調体制で乗り切ってきた国際金融界の大物たちである。彼らこそ世界的なインナーサークル、つまり21世紀を担うグローバル・ビジネス・リアリストである。この国際金融界の大物を代表するポール・ボルカー元FRB議長から彼らの行動原理を見ていきたい。
///ここで、いまの米国の政治勢力を見てみる。再び引用する。
■ネオコンとキリスト教右派
○共和党エスタブリッシュメント
大企業に属するエリート層などを中心とするビジネス・リアリスト集団
○伝統主義者
敬虔さや社会秩序を重視し、外交は孤立主義に近い。同時多発テロ以前のブッシュ政権を特徴づけた。
○リバタリアン
国家からの自由、企業活動の自由を徹底的追求。内政面では、小さな政府を志向し減税を唱える。外交では介入主義を嫌う傾向にある。
○ネオコン(新保守主義者=ネオ・コンサーバティブ)
政治的には、ワシントン州選出の民主党の故ヘンリー・ジャクソン上院議員(上院在職1953-83年)を源流に、米ソ緊張緩和政策に一貫して反対し、共和党に転向した勢力。思想的には世界革命を主張するトロツキー主義者であるアーヴィング・クリストルなどの知識人も含めたユダヤ系中心の集団である。外交では積極介入主義をとる。共和党エスタブリッシュメントの攻撃的なビジネス・リアリストと協調して軍産インナー・サークルを形成している。
○キリスト教右派
中絶反応などを唱え、家族の絆や少年犯罪などの社会問題も宗教倫理で克服しようとする。組織力が強く内政問題に強い影響力を持つ。外交ではイスラエル・リクード(右派政党)と連携。
この中で、比較的新しい勢力として共和党に組み込まれたのが、ネオコンとキリスト教右派である。
■ブッシュ政権の配置 ユニラテラリズムとマルチラテラリズム
○ユニラテラリズム
新保守主義(ネオコン)=新帝国主義者 米単独でのイラク攻撃を主張
ポール・ウルフォウィッツ国防副長官(PNAC)
リチャード・パール元国防政策委員会委員長(PNAC)
ルイス・”スクーター”・リビー副大統領首席補佐官(PNAC)
ジョン・ボルトン国務次官(PNAC)
ジェームズ・ウールジー元CIA長官(PNAC)
○ユニラテラリズム(現実主義)
攻撃的なビジネス・リアリスト(本流) 米単独でのイラク攻撃やむなし
リチャード(ディック)・チェイニー副大統領(PNAC)
ドナルド・ラムズフェルド国防長官(PNAC)
コンドリーザ・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官
ヘンリー・キッシンジャー元国務長官
○アメリカン・マルチラテラリズム(現実主義)
防御的なビジネス・リアリスト(本流) 国連安保理新決議によるイラク攻撃
コリン・パウエル国務長官
リチャード・アーミテージ国務副長官(PNAC)
ブレント・スコウクロフト元国家安全保障問題担当大統領補佐官
ジェームズ・ベーカー元国務長官
ブッシュ(父)元大統領
ズビグニュー・ブレジンスキー 元国家安全保障問題担当大統領補佐官(民主党)
PNAC=Project for the New American Century(新しいアメリカの世紀のためのプロジェクト)
■ビジネス・リアリストとエリートクラブ
米国の場合、英国のホワイツ(1696年設立)、ブルックス(1774年設立)、カールトン(1831年設立)などの英国の紳士クラブに大きな影響をうけて、1800年代から相次いで設立された。米国の特権的なクラブとして著名なのは、リンクス(ニューヨーク)、パシフィック・ユニオン(サンフランシスコ)、シカゴ、ボヘミアン(サンフランシスコ)、ブルックス(サンフランシスコ)、メトロポリタン(ワシントン)、(中略)、ニッカーポッカー(ニューヨーク)などである。(中略)
佐藤正明の『自動車 合従連衡の世界』(文春新書、2000年)によれば、1982年3月1日、トヨタ自動車の豊田英二社長(当時)がゼネラル・モータース(GM)のロジャー・スミス会長(当時)と合併交渉を行った場所はGMニューヨークビル近くにある会員制クラブ、「リンクス(Links)」のダイニングルームであった。(中略)
■学生によるエリート・クラブと「歴史的なボーンズ対決」
ここで学生によるエリート・クラブの存在も紹介しておきたい。卒業後も特権的なエリート・クラブとして機能しており、その代表格として1820年に創立された英ケンブリッジ大学の「使徒会」がある。哲学者バートランドラッセル、経済学者ジョン・メイナード・ケインズ卿、ロスチャイルド財閥のN・M・ヴィクター・ロスチャイルド卿などがメンバーであった。
そして、米国で現在話題になっている学生によるエリート・クラブは、コネチカット州ニューへブンのイェール大学の東部エスタブリッシュメントが集うスカル・アンド・ボーンズ(1832年設立)(1、2)である。プレスコット・ブッシュ(祖父)、ブッシュ(父)元大統領、現在のブッシュ大統領、そしてジョン・ケリー民主党大統領候補もこのスカル・アンド・ボーンズのメンバーであることから、ワシントンポスト紙、さらには英ファイナンシャルタイムズ紙までもがスカル・アンド・ボーンズを取り上げ、04年2月1日付ニューヨークタイムス紙では、ブッシュとケリーによる大統領選を「歴史的なボーンズマン対決」と評している。(中略)
二人が共に毎年4年生から15名に限って選ばれるスカル・アンド・ボーンズに招かれたのは名門一族の出身であるからだ。名門投資銀行ブラウン・ブラザーズ・ハリマンにつながりながら、テキサスに基盤を構えたブッシュ家に対して、ジョン・フォーブス・ケリーは東部エスタブリッシュメントにつながる特権階級である。ケリーの母親であるローズマリー・フォーブス・ケリーは雑誌『フォーブス』のオーナー一族であり、北東部の名門中の名門であるウィンスロップ家につながっている。またケリーの妻であるテレイザ・ハインツ・ケリーは、ケチャップで知られる世界的な食品メーカーであるハインツのオーナー一族ジョン・ハインツ三世と結婚していた。このハインツ三世が91年に飛行機事故で死亡したため、約5億ドルと推定される巨額資産を相続し、この遺産がケリーの選挙資金の源泉にもなっている。(中略)
つまり、生粋のWASPでありながら米国南部・中西部を率いるブッシュ大統領に対して、WASPではないジョンケリーが東部エスタブリッシュメントやユダヤ系を味方につけて挑む奇妙な構図となっている。なお、ブッシュ(父)元大統領はスカル・アンド・ボーンズとは別に極めて保守的なクラブのメンバーとなっている。(中略)
■ボヘミアン・グローブと夏の夜の夢
ボヘミアン・クラブのメンバーは毎年7月になるとサンフランシスコから北へ70マイル(110キロ)程の距離にあるモンテ・リオの山村近くに集まる。世界的な巨木として知られるレッドウッドに囲まれた森林のなかで、二週間にわたって行われるサマーキャンプに参加するためだ。(中略)1878年から行われてきたこのサマーキャンプには約2,700名ののクラブ会員と特別ゲスト以外は参加できない決まりになっており、全米各地から大統領経験者を含めた大物政治家やフォーチュン500企業や大手金融機関のトップ、著名大学教授、芸術家、文化人などが一堂に集まる。そして、クラブのマスコット人形を焼く儀式によってこの二週間のキャンプが始まる。
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ここからが面白くなるのですが、ご興味のある方は本読んでくださいね。
要するに、世界は、一部の支配階級*1とそれ以外の一般ピーポーから成っているということ?
【注】
*1:ビルダーバーグ会議、グループ・オブ・サーティー、トライラテラル・コミッション、国際経済研究所(IIE)などのメンバーが中心になっている米・欧グローバル・ビジネス・リアリストたち
【参考・関連文献等】
・『パッション』(映画、監督メル・ギブソン)[ふたつのアメリカ/映画『パッション』編](萬晩報)
・『文明の衝突と21世紀の日本』(サミュエル・P. ハンチントン (著)、鈴木 主税 (翻訳) )
・『アメリカの分裂―多元文化社会についての所見』(ア-サ-.M.,JR. シユレシンジヤ- (著)、 都留 重人 (翻訳) )
・『グローバル企業の盛衰―歴史』井上隆一郎(著)[まとめ]
・『赤い楯―ロスチャイルドの謎』広瀬隆(著)
・『ズバッと!認知願望!』(自前記事)
2004.05.01 in 経済・政治・国際
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