現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件11 > 841.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040304&j=0022&k=200403047318
道議会総務委員会(見延順章委員長)に四日午後、参考人として招かれた元釧路方面本部長の原田宏二氏(66)は、署長などの所属長時代、部下の出張や捜査用報償費などの会計書類に「正規の決裁をしたことは一度もない」と述べ、道警内部では公金の大半が不正処理され、裏金に回っていた事実を明らかにした。さらに、裏金の一部をゴルフ代などに私的流用したと認めたほか、警察庁や山梨・熊本両県警への出向時には「ヤミ手当」を受領したと証言し、裏金が全国の警察に及んでいることを示唆した。
原田氏はまた、自身の発言を裏付ける「データも持っている」と明言。その内容には言及しなかったが、道議会からの要請があれば提出に応じる考えを示した。
原田氏は参考人質疑の冒頭、自らが所属した十七部署すべてで裏金に関与したと証言した。
一連の疑惑を受けて、道警が着手した内部調査については「道警上層部は(組織的な裏金)システムについて、承知しているはずだ。内部調査が本当に必要なのかと率直に思う」と述べ、道警の姿勢を批判。さらに道警が定期実施している内部監査についても「内部だろうと外部だろうと、金の問題についてはリスクがあるので(現職が)真実を語ることはない」と指摘し、不正経理の実態把握には役立たないとの見方を示した。
一方、捜査用報償費に関する領収書について、道警や警察庁が「捜査協力者保護のため、偽名を使用することもありうる」と述べていることに対し、原田氏は「『協力者が領収書提出を拒んだ』と記載することはあったが、偽名を使うという発想はなかった」と語り、道警などの言い分に疑問を呈した。
道警の元警部が覚せい剤や拳銃の密売にかかわって逮捕された「稲葉事件」に対しては、「背景には協力者の運用や捜査費の問題があった」と述べ、捜査のための予算が裏金になり、現場の捜査員に十分渡っていなかった事情があると指摘した。
参考人質疑後の記者会見で原田氏は、自らが受け取った裏金の返還について「まず道警が裏金づくりのシステムを認めることが前提。他の官庁では職員が(裏金を)返しており、そのことを参考にすればいいのではないか」と話した。