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(回答先: 参考人・原田氏の証言要旨(3) 蝦名大也氏(自民・道民会議)質疑 (北海道新聞) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 3 月 05 日 07:59:58)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040304&j=0022&k=200403047289
斉藤氏 道外に出向したときの裏金の実態は。
原田氏 一九七五年から計七年間、警察庁と二県警(熊本、山梨)の捜査二課長をした。警察庁では、月五千−一万円くらい、弁当代名目の金をもらっていた。国会待機が深夜に及ぶことも多く、そういう時の食事代だったと思う。他県の二課時代は交際費のような名目で受け取っていた。
斉藤氏 現職時代に改善を主張したことは。
原田氏 いろんな会議で提案した。(釧本本部長時代には)裏金管理をしていた次席らを集め検討してくれと。しかし巨大な警察組織では方面本部長も単なる歯車の一つ。改善に動きだすことはなかった。
斉藤氏 裏金の管理体制は。
原田氏 つくる方は、裏金を現金化するまでは会計担当者。使う方の管理は、警察署であれば副署長、本部なら管理官ないしは次席。
斉藤氏 裏金づくりを知っていた人は。
原田氏 捜査員らは(偽造領収書などを)つくるので、うすうすは認識し、会計職員、副署長のそばにいる庶務係らは十分に知っていたと思う。
斉藤氏 旭川中央署長のとき異動時に裏金の扱いや裏帳簿の決裁などに引き継ぎはあったか。
原田氏 (署長同士の)正規の事務引き継ぎは行ったが、裏金の引き継ぎはなかった。離任時は、副署長が新しい裏帳簿を持ってきて、私の離任時の残金が記入されていた。署長在職中の使途は裏帳簿を保管していた副署長だけが知っている。私は判を押しただけで中身は分からない。
斉藤氏 会計検査院の検査について。
原田氏 私が会計検査を受けたのは二回。一回目は道警本部生活課長時代、二回目は釧路方面本部長時代。生活課長時代は私自身が検査員に説明した。釧路の時は警察庁や道本部会計課職員が(偽装が発覚しないよう)指導に来た。
斉藤氏 架空の事件をつくり上げて、捜査費や報償費を捻出(ねんしゅつ)したか。
原田氏 会計検査に直接タッチした生活課長のときは、初めての体験で大変苦労した。問題の一つは(捜査協力費の)金額が例えば五千円、一万円、二万円と書いてあること。この金額の差をどう説明するか。全く捜査していない会計担当者が勝手に書類をつくっているので、そんな支出はないからだ。説明する私は、情報の質がどうだとか、協力者の立場がどうだとか、そういうことを考えた。もう一つは架空の事件だから、事件をつくらないといけない。実際の事件で捜査員を道内各地や東京に派遣しても、旅費は裏金から支出し(正規)書類では違う日程で出張させたことになっている。(架空事件を)説明できるようメモをつくったが、何十件もあり大変な作業だった。
斉藤氏 稲葉事件の背景に裏金づくりがあったのではないか。
原田氏 いろんな背景を明らかにするため、彼の(公判で)情状証人に出ようと一度は決意した。結果的に出なかったが、彼の供述調書を読み、彼の言うことが正しければ、やはりという気持ちだ。彼の捜査には協力者が絶対に必要。しかも(暴力団員など)犯罪を起こす可能性がある虞(ぐ)犯者が協力者で、かなり金を使わないとうまくいかない。協力者をどう管理し、費用をどうするかという問題を解決できるか非常に心配した。
斉藤氏 道警の内部監査の実効性は。
原田氏 内部監査という言葉が概念として浮かんでこない。会計課の指導みたいな形で時々行われていたかもしれないが、内部監査という認識はなかった。ただ、内部だろうと外部だろうと、金の問題については部内の人間は語った場合のリスクを十分認識しており、真実を語らないだろう。
斉藤氏 弟子屈署元次長の斎藤邦雄さんが住民監査請求を出した。
原田氏 一人でやっていた私の窮状を見かねたのだと思う。心強いバックアップだった。一緒に行動したいと言ってきた方はいるが、私は行動を起こしてから、多くの方から激励をいただく一方、いやがらせの手紙も多少あった。それを一番いやがったのは家族。だから、申し出は「陰でバックアップを」と断った。