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中曽根大勲位の首切りに戦慄と悪寒とを覚える
http://www.asyura2.com/0311/idletalk6/msg/141.html
投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 10 月 27 日 16:05:33:xnvpUXgHxuDw6

中曽根大勲位の首切りに戦慄と悪寒とを覚える

中曽根氏の引退が取り沙汰されているのを阿修羅で読みました。

中曽根・宮沢氏引退へ 首相、公認しないと最終判断
http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/157.html

当分は生物兵器関係の投稿だけにするつもりでしたが、
なぜか悪寒と戦慄とを覚えたので、記録しておきます。

新聞、週刊誌等で騒がれている論点とはたぶん関係ありませんので、
その点お断りしておきます(興味ありませんので)。
彼が最終的にどうなるのかは現時点では判りませんが、とりあえず。

実証的な内容ではないので雑談ということで。


まず参考として以下のリンクを未読の方はどうぞ。

笹川−児玉−田中角栄−そして中曽根−小泉
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1046.html
笹川と児玉の軌跡を追う−A級戦犯への「志願」
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1045.html
「 田中角栄の呪い」はこれからふりかかる−政治路線について。
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/1099.html


中曽根は軍歴を経た後、青嵐会で有名となりました。
次いで米国に留学し、持ち前の利口さで米国支配層に取り入り、
そのバックアップを受けて力をつけてきました。
彼の背後には紐がついているのが見えます。

彼は国家主義者ですが、単純な国家至上主義者や軍国主義者ではなく、
現実的な力の信奉者といったところでしょうか。
米国留学時に、米国の力を利用して、日本の復興と自身の栄達とを図ろうと考えたのでしょう。

念願の首相になった後の業績は、簡単に言うと、
「前川レポート」的な、新保守主義的な日本への転換の基本路線を敷設したといえます。

彼の政治家としての最終目標は、おそらく「憲法改正」です。
彼の意識で言う「普通の国日本」を米国のバックアップ下で創出することです。

以上はありふれた話です。
問題はここから先です。

彼は、米国支配層の意思を受けつつ、日本の国益も同時に達成する道を探り、
具体的に敷設してきたという自信をお持ちのはずです(私は賛成はしませんが)。

中曽根氏は、彼の意思を受けたと主観的には考えていた小泉首相誕生のときに、
米国支配層からの紐の強力さ、今後の闇将軍としての地位の確保を確信したはずです。

そして、最後の課題である憲法改正を、日本の国益に沿った形でやり遂げ、
これを有終の美として引退する予定であったはずなのです。

しかし、小泉首相登場以降は、中曽根氏が、時々、強い狼狽と困惑を見せる光景に出会うことができました。
彼の常識を超える事態が次々と起こってきたからです。

私には、中曽根氏は、米国支配層の意思を受けた政治力の中心から外れてきたように見えました。
おそらく彼はWTC以降の歴史の流れを理解できておらず、
米国支配層の苛烈な意思を読めていないために、
代理人として動けなくなったのでしょう。

中曽根氏は、(主観的には)強力な日本を創出しようと思って動いていた人であり、
そのための路線闘争において田中角栄等と反対の立場となった人です。
(私の考えでは彼の特に経済政策は最悪でしたが、これは私見です)


参考リンク:“乳児”精神の無能で臆病なエリート層が国家を支配していること − 主体的に国家間関係の在り方を追求してこなかったツケ −
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/637.html


彼の敷設した路線上を走っていたはずのお猿電車(小泉)は、
車掌さんである中曽根氏を追放してしまうことでしょう。
車掌さんもお猿さんであったのですが、
お猿電車が予期せぬ方向へと走ろうとしているのを見て狼狽しているうちに、
実は自分が車掌さんでも何でもないことに気づかされてしまったわけです。
そして、終点を目前として、運転士から窓外へと放り出されてしまうわけです。

宮沢氏は、中曽根氏よりも、米国支配層の意思を明瞭に理解しているので、
見苦しく騒ぎ立てたりしません。

このあたりの関係は、笹川−児玉にそっくりです。
ロッキード事件で下獄した児玉氏の夢枕に、
特攻隊の大西中将が立ったことは有名です。
中曽根氏が引退させられたら、その夢枕には、田中角栄がたつかもしれません。

「だから言ったじゃないか」


最終段階で中曽根氏をきり捨てたことから、
憲法改正がきわめて近いことが判ります。

憲法改正こそが、中曽根氏にとって生涯の政治目標であったからです。
そのためにこそ、長年米国支配層に尻尾を振ってきたのです。
そう、だからこそ、長年忠実であったからこそ、
中曽根氏は、その生涯の総仕上げのときに切られたのです。
(「契約者」は、必ずそのような運命をたどるのです。)

近未来の憲法改正試案は既にできていると考えています(たぶん荒い英文の段階でしょう)。
その内容は、群馬県の保守政治家としてそれなりに経験を積んだ、
戦争の時代も経験した中曽根氏が鼻白むような代物なのでしょう。
中曽根氏は土壇場で重大な修正に回りかねない、だから事前に切られたのだと思っています。

もしこの想像が当たっているとすると、
中曽根氏が思わずひいてしまう改正案を日本国民に飲ませるためには、
動乱を必要とします−たぶん。


追伸−ぷち熟女さん。 
生物兵器関係投稿をお読み頂いてありがとうございます。
この世がまるで太秦(うずまさ)の映画のセットみたいに見えてしかたありません。

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