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(回答先: 「お互い主権国家としての当然の行為」という主張です 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 27 日 16:41:59)
あっしらさん、丁寧なコメントありがとうございます。
ちょっと私の読みが足りなかったようでお恥ずかしい限りです。
アメリカやマスコミの姿勢を見ると、ただいたずらに危機を煽っているとしか思えないのは私も感じるところです。また、表立った日朝間の流れを見ると、確かに日本側の都合でこう着状態にさせられているように思えます。(拉致被害者5人を返さなかったことなど)
しかし拉致問題で死亡者が出たことは、それだけで日本の主権が侵害された重大な事件ですし、日朝平壌宣言という国家間の約束事とは言え、突発的な事実が明るみに出てしまった以上、国交正常化交渉が暗礁に乗り上げるのは致し方ないとも言えます。ですから拉致に関しては日本にとって最重要な問題であり、これ抜きでは交渉できないという日本の立場を理解してもらう努力を含めた「緊密な交渉」が必要なのは仰られる通りだと思います。
ただ、国会での野党の質問等でも明らかにされたように、万景峰号、朝銀、麻薬、工作船などの疑惑が北朝鮮の民間レベルでなく、国家レベルで存在しているのも確かであり、長きに亘り日本の主権が侵害され続けてきたことを踏まえれば、現在の時点では全く予断の許さない(信用の出来ない)相手であることも事実です。(北朝鮮から見ても平壌宣言を粗末に扱われたことによる日本への不信もあるでしょう)
もちろん侵害してくるのは北朝鮮ばかりではありません。日本国内の特定の政治家も同じことをしているかもしれません(いわゆる売国行為)。
表立った交渉で仮に国交正常化が実現されたとしても、陰ではどのような侵害が依然としてなされているか想像に難くないほど日朝間の収奪の構図は明らかになってしまっています。疑心暗鬼にならざるを得ないほど、お互いの理解にとって超えられない壁があるのではないでしょうか。数々の疑惑に関しても北朝鮮の窓口である朝鮮総連からもほとんど建設的な意見が聞かれません。
そのような相手と互いの主権を維持しながら交渉を続けるのは、現時点では現実問題として非常に難しいですし、アメリカの横槍もかわさなければならないわけですから、神業的な交渉力が必要です。
(アメリカについてはイラク戦争でその凄まじい危険性が露わになった以上、逆らうことは更に難しく、そのような国とは同盟を結んでおくしか手はないと考えています。他に良い方法があればいいですが・・)
私としてはただ日朝間に最悪の事態(戦争)が起こらないことを祈るばかりです。
(今回の戦争でひとつわかったことは歴史は繰り返すということでした。)