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(回答先: Re: そんなことを祈られても… 投稿者 南青山 日時 2003 年 3 月 27 日 21:23:25)
南青山さん、こんにちは。
事態はアメリカの横槍とマスコミの煽りで徐々に悪化していると思います。また、あっしらさんが仰られたように日本政府の対応もその大部分がアメリカの方針に翻弄されたものに等しく、とても前進が望める状況にはありません。
私が懸念しているのは、このまま互いに疑心暗鬼になり、主張をぶつけ合って平行線を辿った先に何が起こり得るのかということです。
ただ外交交渉が物別れになるだけならまだ良いですが、お互い、相手の取った行動または主張に対する認識の違いにより、国家として当然持ち得る危機感を強め、冷戦さながらに軍備に走りつつあるのが今の状況ではないかと思います。
最も危険性が高いのはアメリカがイラクに対してしたことと似た事を北朝鮮に対してすることですが、その時、北朝鮮はイラクと同じように徹底抗戦するでしょうし、日本にも当然戦火は広がると思います。
もちろんそれを以って北朝鮮脅威とは言えず、むしろアメリカ脅威と言えます。(しかしイラク戦争でアメリカが負ける事態になれば状況は良くなるかもしれませんし、また北朝鮮侵略を行おうとしてもその時日本は必死で阻止しにかかるでしょう。アメリカもイラク戦以上に多大な犠牲を覚悟しなければならないですし、何よりアメリカが北朝鮮ないし朝鮮半島を実効支配するメリットが何か、まだよくわからない)
最近になって日米(韓)合同軍事演習も多く行われるようになりました。ミサイル防衛構想もあります。これらは将来起こるかもしれない中台危機あるいは対中危機を見据えた備えであるとも言われますが、現実に北朝鮮が明らかな抗議を行っている以上、かの国もそれに合わせた軍備を整えつつあります。
他国侵略の為でなく自国防衛のための当然の備えであっても、相手国にとってはそれが脅威と映り、それが更に大きな脅威に結びつく悪循環が現実に存在しています。もちろん日本がそのような軍備をしてはならないということではありませんが、(日本核武装論が飛び出すほどの)かくの如き防衛力が何故ここにきて必要になってきたのか、疑問に思います。
例えば北朝鮮は米朝枠組み合意を破って核開発を継続していたという話を聞きますが、それが本当なら恥ずべき行為であり世界中の非難の的になってもしかたがないでしょう。しかしその疑惑はアメリカ側のでっち上げであり、核開発していたとしてもウランは対象外であるからよいという話も聞きます。
もし核開発していたのなら日本にとっては新たな脅威の種であるし、その為の備えはすべきでしょう。しかしそこまでに至る実態が見えにくいところに、「主権国家として当然の行為」とする前に何か(戦争へと誘う)意図的なモノを感じざるを得ず、それが私には最悪の事態を思い起こさせます。