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酒鬼薔薇聖斗は少年Aではない…と思う。(2)【「少年Aは冤罪だ」と信じるに至るまで】
http://www.asyura2.com/0403/nihon13/msg/757.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 29 日 09:23:17:0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: 酒鬼薔薇聖斗は少年Aではない…と思う。(1)HPガイダンス−−−神戸少年事件における少年Cによる証言への疑惑 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 29 日 09:20:54)


■2004 年3月に少年Aの医療少年院退院が話題になるまで、1997年に神戸で起こった一連の酷い児童殺傷事件は、当然少年Aの犯行だと思っていました。冤罪説があることは知っていましたが、だいたい話題になった事件ではそういう説が出るのが常ですし、それに少年Aの場合には、調書を盗んだりしている過激派の言ってることだという偏見もありました。

少年Aの母親が「冤罪ということはないの?」とAに訊ねたと聞けば「まあ、親バカなことだ」と思ったり。つまり「少年Aがやったに決まっている」と、事件のことは何も知らないままに信じ込んでいたのです。

世間の関心は「少年Aは更生したのか?」「院を出た少年Aはどこに住むのか?」ということでした。再犯を恐れているのです。私自身も「再犯はあるだろう」と思っていました。理由は、まあ、何となく。あんな事件を起こした人が、そう簡単に更生できるんかいな、という気持ちです。

で、某掲示板に「再犯はあると思う」と書き込みました。すると、自分の書いたことが、ほんとうであるのかどうかが気になりました。もちろん、再犯のあるなしはそのときになってみないとわかりません。けれども「再犯はあるだろうと考えて差し支えないだけの事実や理由があるのかどうか」が気になったのです。私は、幾つかの酒鬼薔薇関連本の中に、その理由を探すことにしました。

更生は難しいのでは、と多くの人が考えるのは、少年の性的傾向が暴力と結びついているとされたからです。人間の根源的な欲望に殺傷行為が結びついているのだから、その傾向を捨て去ることは難しいだろうと。しかしながら、どうも事件自体には、性的な要素を見出すことはできないのですね。

たとえば長崎の駿くん殺害事件では、犯人は被害者の陰部を傷つけていました。衣服を脱がせてもいたし、性的な興味から行った犯罪であることは明らかです。しかし、少年Aの場合、傷つけたのは淳くんの頭部です。首から下にはまったく触れた様子がありません。もっとも、陰部に限らず、とにかく相手を傷つけることによって快感を得るのが、少年Aの障害だとされています。FBI心理分析官などを見ても確かに、相手をただ銃で撃つだけでエクスタシーを覚える犯罪者もいるようです。

それでもやはり、変だと思うのですね。報道では、少年Aは「自慰行為の際には(略)人間の腹を裂き、内臓に噛み付き、貪り食う(少年A 矯正2500日全記録)」場面を想像していたことになっています。少年Aの目的は、この空想を実現化することにあったはず。ならばなぜ、被害者の首ではなく、腹を傷つけなかったのか。たとえ空想がなかったとしても、素人の解剖といったら、普通はまず腹でしょう。初めて死体を見て慌てていた? そんなことはないですよね。だって首は切ってるんですからね。素人とは思えないほどきれいな断面でね。どうも、話に整合性がありません。

プロファイリングで有名なロバート・K・レスラー氏(FBI心理分析官の著者)も、この事件について「快楽殺人に見られる性的要素が存在しないのは珍しい」と言っているようです。

「忘れてならない重要なことは(略)この犯人が身体部分に性的加虐行為をしていないという点にある。一般に快楽殺人者は性的快楽のために人を殺すので殺害行為の前後最中を通じ、犠牲者には性的加虐行為が加えられるのが常だ。(略)快楽殺人者はこのような行為をすませた時点で原動力となった性的欲求から解放されるため、死体を隠すことはあっても、あえて遺体の首だけを切断し、別の場所に持ち運んで晒すなどという行為には及ばないものだ。(略)純粋な意味での快楽殺人者という分類には組み込みにくい」(BART 1997年No.13号/神戸事件のページより転載)

そうした疑問とともに、神戸事件に関する私の探索は進みまして、結局、挑戦状の筆跡と、少年Aの筆跡がまるで異なるという衝撃の?事実に行き当たり、今では「少年Aは酒鬼薔薇ではない」と信じるに至っています。第二挑戦状の筆跡は、淳くんの口にあった第一の挑戦状と同じです。だから一連の挑戦状はすべて、淳くんを殺害した者が書いたと考えざるをえません。その筆跡が少年Aのものではないのですから、少なくとも淳くん事件の犯人は、少年Aではないのです。

■少年Aはやってない。そう思って事件の経過を眺めると、何とも奇妙な感慨があります。精神鑑定や家裁決定もお笑いにしか思えませんし、何より日本国中から非難された少年Aの家庭ってどうですか。ごくふつうの、ありふれた家庭ないし家族ですよ。特に母親は、鬼母のように言われますが、少年Aはどう見ても母親のことが好きでしたし、母親もまた、Aのためによく心を砕いています。

「少年A」この子を生んでの冒頭には、Aが母の日に母親にプレゼントしたという、母親のウェディングドレス姿を描いた絵が掲載されています。つぶさに観察された、温かい絵です。母親を憎む子どもが、そういうものを描いたりプレゼントしたりするのかどうか。それだって、Aの一つの仮面だったといわれるでしょうか。

少年院での更生プログラムとか、愛情をもって育て直すなんてこともみな、私には見当違いの茶番にしか見えません。院ではVIP待遇?だったようですが、それとてダイヤモンドと信じてガラスを警護していたようなものではないかとね。

もし、酒鬼薔薇聖斗を作り出した真犯人が捕まって医療少年院に行ってたら、呑気に育て直しなんかできないんじゃないかとも思います。物凄く冷酷な人物ですよ、ほんとうの犯人は。少年Aつまり他人を陥れて平気なヤツですしね。愛情が足りなかった、なんて解釈では、それこそ足りないだろうと思います。正真正銘のサイコパス。そういう印象があります。診断名サイコパスによれば、サイコパスを治療する方法はありません。更生はないのです。

「仮退院した少年Aが近所に来るかも、怖い!」などという心配も、アホらしい限り。冤罪派の人たちは、反対に少年Aが殺されてしまうのではないかと危惧しているようです。権力によって抹殺されると。どうなんですかね。もし少年Aに、真実を語る兆しがあったりしたら、その可能性もないとはいえないかも。「これが誤認逮捕なら、兵庫県警は存続できません!」なんて、刑事さんが言ってますから。それに真犯人からの危害もありえます。

でも、最も危ないのは、少年Aを真犯人だと信じている人からの暴力でしょう。その意味でも「退院したからもういい」ではなく、少年Aがほんとうに神戸事件の犯人だったのかどうか、一人の少年の上に私たちが寄ってたかって為したかもしれない不正について、一人一人がその胸に問い続けなければならないのだと思います。

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