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(回答先: 酒鬼薔薇聖斗は少年Aではない…と思う。(6)【真犯人のプロフィール――遺留品から考える】 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 29 日 09:44:45)
酒鬼薔薇聖斗は少年Aではない…と思う。(7)【真犯人のプロフィール――遺体の状況から考える
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★殺害状況
被害者となったBくんの前頭部には軽い擦り傷が、後頭部には打撲痕があったそうです。亡くなる際にはまったく抵抗しなかったようで、手の爪に犯人の組織が入っていたり(首を絞められて掻き毟ると爪に残る)、衣服が乱れたり汚れたりということはありませんでした。
死因は右手による扼殺です。しかし首に索状痕もありました。以上を総合すると、犯人はまず、B君の後頭部をいきなり殴りつけるなどして、速やかに抵抗を失わせてから、右手でBくんの首を絞め、ダメ押しとして紐状のもので首を締めた、という順番になりそうです。索状痕は首の切り口に沿っていたという話もありますから、その場合は「絞めた」というより首を「吊った」という表現のほうが合っているかもしれません。
なお、Bくんは人見知りが激しく、知らない人にはついていったりしなかったことから、犯人はBくんと顔見知りだった可能性が高いです。少年AがBくんを殺害したのはタンク山だとされていますが、Bくんの靴にタンク山の土はついていませんでした(当日は雨模様でゲテゲテのぬかるみでした)。命の重さ取材してには、当時タンク山に半ズボンで登ると、生い茂るイバラなどで足に引っかき傷ができたはずだという指摘があります。Bくんは半ズボン姿でしたが、そうした傷が遺体にあったという話は聞きません。
★遺体は冷凍されていた
Bくんは、5月24日の午後1時40分頃家を出ています。その直前にカレーライスや菜の花のおひたしを食べていて、胃の中にこれらがそのまま残っていたことから、殺されたのは、当日午後2時くらいまでだろうとされています。
この胃内容については「なぜその段階で消化が止まってしまったのか」が謎なのだそうです。胃での消化は、殺されたあともある程度は進行するのが通常で、胃酸で胃に孔が開いて見つかる人もいるらしい。にもかかわらず、Bくんの消化は、外出直後の段階でピタッと止まっているらしいのです。
Bくんの胃にもともと胃酸が少なかったとも考えられますが、この胃内容の謎と、遺体の腐敗の進行がやけに遅いこと、そして27日に中学校の正門前で見つかった頭部がびしょ濡れだったことなどから、冤罪派の人々は、犯人はBくんを殺害後、速やかに冷凍したのではないかと考えています。
また発見されたとき、頭部の顎の辺りは血で汚れ、塀の上や門の前には、血の痕が残っていました。しかし三日前に殺して切った首から、そこまで血がダラダラ流れるものなのか。これも、冷凍したのを解凍したので、凍っていた血も流れ出したと考えると腑に落ちます。ただし、一度凍結された血液は、解凍すると溶血してしまうそうです。遺体の血液が溶血していたかどうかはわかっていません。
★死斑は語る
27日の午後には、アンテナ基地の床下で胴体のほうが見つかりました。基地の建物は50cmくらいの高床になっていて、フェンスで囲まれた基地の敷地内はコンクリートで固められていますが、建物の下だけは土だそうです。この土にも、Bくんの血液が染み込んでいたらしい。なおかつ、死斑は遺体の底面に偏っていました。
神戸事件を読むには、この死斑の話がかなり詳しく出ています。それによりますと、死斑というのは、死後に血液が重力に従って、血管から組織に染み出すために、体表面が色づいて見えるもののようです。血液の溜まりですので、死ぬ前でも死んだ後でも、血液を大量に失えば、死斑は少なくなったり、できなくなったりします。Bくんの場合には、その死斑がしっかりできていました。つまり、首を切ったことによる大量出血はなかった、ということになります。
死斑ができてしまってから首(でもどこでも)を切る場合には、血液はもはや血管にはありませんので、出血はごく僅かとなるそうです。また、死斑がまだ流動的な段階で遺体を動かすと、死斑も重力に従って移動する。Bくんの胴体には、そうした死斑の移動がなかったことから、警察は「犯人はBくんの遺体をアンテナ基地下に隠したまま、三日間一切移動させず、また、死斑ができ上がってから首を切断した」と考えました。少年Aの供述も、これに沿ったものとなっています。Bくんの捜索に当たった警察犬は、基地下にずっとあったはずの死体の臭いを思い切りスルーしたことになるわけです。
けれどもそうすると、胴体の下の出血が何かということになる。高さ50cmのところにわざわざ入り込んで首を切断することはないでしょう。この出血も、死斑の状態も、冷凍されていた胴体が、建物の下に置かれて解凍したと考えると合点がゆきます。殺害直後に冷凍し、首を切断する。凍っているので、血液は出ません。その後、胴体を基地の下に放置する。体が解けるとともに血液も解け、首の辺りの血液は外に出て土に染み込み、体内に残った分は重力に従って死斑を作る。凍らせておけば、死体の移動と死斑の移動は並行しなくてもいいわけです。
死斑の色は、通常は暗紫色ですが、Bくんの場合は淡紅色だったといいます。死斑が赤くなるのは、青酸中毒や一酸化炭素中毒、そして遺体が低温に置かれた場合だそうで、青酸や一酸化炭素はBくんとは関係ありませんから、残るのは低温すなわち冷凍だろうというのも、冤罪派による指摘です。
★やはり冷凍説
また遺体は、頭部の腐敗が胴体の腐敗よりも進んでいたといいます。通常は内臓のある胴体のほうが腐敗が進行するそうですが、これも冷凍説を採りますと、頭のほうはいろいろ傷をつけたりして、解凍していた時間が胴体よりも長いために、より腐敗が進行した、と説明がつきます。
また、これもどこかの冤罪派のサイトで指摘されていたのですが、第二挑戦状の末尾にP.S.として、犯人は「頭部の口に銜えさせた手紙の文字が、雨かなにかで滲んで読み取りにくかったようなのでそれと全く同じ内容の手紙も一緒に送る事にしました」と追加していますよね。しかし頭部が中学校の正門前にあったとされる27日の午前5時半くらいから6時半くらいまでの間には、雨が降ったという記録はありません。
通常なら、左右に切り裂いた口に紙片をくわえさせているのですから「血で汚れて読みにくかったようなので」としそうなものです。それを「雨か何かで」とした。これは犯人の頭に、血ではなく水滴で滲むかも、という思いがあったためではないでしょうか。冷凍したモノを解凍した際につく水滴です。実際に、置かれた頭部はびしょ濡れだったわけですし、犯人もそのことが念頭にあって「水滴で」「水で」「雨で」という連想ステップを、図らずも踏んでしまったものと思われます。
なぜ冷凍したのか。死後の腐敗を遅らせるため? その場合犯人は、Bくんを思いつきで殺したわけではないと。思いつきで殺して思いつきで首を切断して…なんて、やってる間にどんどん臭くなりますからね(って、実際にどうだかは知りませんけど)。だから犯人は、予め首を切ることを計画して、それらにかかる時間を計算した上で、冷凍という手段を取ったことになります。
あるいは冷凍は、死亡時刻の推定を誤らせるためだったのか。その場合は冷凍によって胃内容が固定され、推定時刻の範囲はかえって狭められてしまったのですから、犯人としては誤算だったわけですね。
ところで、もし犯人が「人を傷つけることが好きでたまらない」といったような人間だった場合、遺体を冷凍してから傷つけたりするでしょうかね? 柔らかい肉の手応えをこそ求めそうにも思うのですが。たとえ腐敗対策や死体を隠すために冷凍するとしても、それは臓器を取り出したり、死体をバラバラにした後になるのではないか。それを最初から冷凍して、下に述べるように、キレイに首だけ切るなんて、猟奇を楽しむというより、ただ首を切断して頭部を得ることだけが犯人の目的だったのではないかと思えてならないのです。
★切断面は語る
Bくんの頭部の切り口は、一度でスパッと切れたような感じだったそうです。失敗して切り直したりした形跡は見られない。これを少年Aは「糸ノコで切った。歯が細いのでスウッと切れた」みたいに供述してますけれど、嘘の自白がまた嘘を呼んで、難儀なことだなと嘆息します。「糸ノコでも金ノコでも、そんなにキレイには切れない」というのが、専門家の一致した意見です。
実際には、遺体頭部の後ろ側に、ノコギリの歯が滑ったような傷が数本並行して残っていたそうです。この歯跡の間隔が、5ミリくらい。糸ノコの歯よりはずいぶん広めです。首を切った凶器は、当初の報道どおり、電動ノコギリでいいんじゃないでしょうか。冷凍して、電ノコで切ったのですね。
「首のどの位置で切ったのか」は、非常に特徴的です。「首を切った」と言われれば、たいていの人は、喉仏の下くらいを想像するものですが、Bくんの首は、もっと上のほうで切断されています。解剖学的には第2頚椎骨の真ん中を、失敗なくスカーッと切っているそうで、その詳細についてはこちらのページを御参照ください。
もし私たちが想像するように、首の真ん中くらい(第5〜6頚椎骨)を切ると、首の断端が邪魔になって、たとえば中学校の正門前に置いたとしても、据わりが悪くて転がってしまうらしいんですね。江戸時代にあった、首を切ってしばらく晒す斬首刑(晒し首)でも、やはりかなり高い位置で首を切らないと、そのあと頭部が晒し台にうまく座らなかったらしいです。
してみると、犯人はまるで、首を晒すことを最終目標として、晒し首の方法などをよく研究し、切るべきところを切っているかのようです。刑罰、死体、拷問、そんなものが好きな人間かもしれない。いますからね、そういう人。しかし一方で「そこを切ったのは偶然」という可能性もあるのではないかと思います。
上で紹介したページには「第二頚推は(略)ふつうの角度では前から切れないので、遺体の頭部を強くのけぞらせなけれぱならない」という記述があります。第2頚椎を切る場合には、遺体の首をのけぞらせる。では、遺体の首がもともとのけぞっていたらどうでしょう? そのときには、自然に第2頚椎を切ることもあるのではないでしょうか。
Bくんは死んでぐったりしてから冷凍されたのですから、水平に寝かされることがない限り、首はガクリとのけぞるか、それとも顎が胸につくかです。40kg の子どもを水平に置ける冷凍庫というのは、あまりないんじゃないでしょうか。座位に近い形で、首をのけぞらせたまま冷凍され、第2頚椎の切断が可能な姿勢になってしまった。そこに首を絞めたときの索状痕が残っていたので、何となくそれに沿って切ることにした――のではないかというのが私の想像です。
★頭部の傷の意味
いかに首がのけぞっていようとも、索状痕があろうとも、やはり首のより下、中央付近を切ることもあるかもしれません。でもまあ、たまたま犯人は、頭骸骨の下端ギリギリのところで切った。このことが結局、そのあと頭部にいろいろな傷をつける誘因になったのではないかと思います。
頭部についていた傷の状態は、あまり詳しくは発表されていません。私が聞いたのは、口は両側に裂かれて、瞼の上に×印、というものです。他にも縦方向に浅い傷が何本かあったというので、一つ一つ聞いていると???という感じですが、これは要するに、全体としてハロウィンのカボチャ(ジャッコ・ランタン)をイメージしたものらしいです(神戸事件を読む参照)。口が裂かれていたことで、私も何となくその辺りをイメージしていたのですが、両目がくり抜かれているというのも、経線方向に何本もの筋というのも、確かにあのカボチャのイメージです。
犯人はB君の首をたまたま頭に近いところで切った。そしたらそれがカボチャに見えた。だからハロウィンをイメージしてイタズラしてみた、という筋書きだったのではないかと思います。最初からジャッコに仕立てるつもりで首を浅く切った可能性もありますが、どうなんでしょうね。その場合には、何も考えずにまず首の中央を切ってから、ジャッコには首が邪魔だというので切り直す…ということになりそうな気がします。もちろん犯人が、斬首の方法などを研究していない場合の話ですが。
上でも書いたように、切断された頭部を得ることこそが、犯人の目的だったのではないかと私は思っています。頭を中学校前に置くことが目的だったのだと。遺体を始末するためにバラバラにすることもありますが、胴体は傷つけていませんので、やはり目的は頭部でしょう。ジャッコを模したステップだけが、思いつきで付け足した遊び(非常に冷酷な遊び)だったのではないかと思います。
なお、少年Aは更生中の課題で、Bくんの頭部を絵に描いたことがあるそうです。頭部だけという点にギョッとなりますが、教官によれば「とても清らかに描いていた」とのこと。これは、どうなんでしょうね。もしAが真犯人であれば、やはりジャッコ・ランタンを描くのではないかと思うのですが。でも、そうではなかったわけですね。
★遺体に関する全体像
ここまで考えてきますと、犯人がBくんに為したことは以下のようになります。
(1)5月24日午後、Bくんを言葉巧みに誘い出し、上述の手順で殺害。納戸や倉庫など、そう頻繁には使用されない場所で、そこには冷凍庫が置かれている。殺害直後、遺体を冷凍庫へ入れる。冷凍庫は、冷凍ストッカーのようなものか。
(2)5月25日〜26日、Bくんの首を電動ノコギリにて切断。頭部に傷をつけて遊ぶ。
(3)5 月26日夜〜27日明け方にかけて、Bくんの胴体をアンテナ基地まで運ぶ。車があれば楽勝。そうでない場合は、スーツケースなど車輪つきの大型バッグを使った? バッグとともに、タクシーで移動した可能性もある。基地の床下の土に穴を掘り、胴体を隠す。胴体は自然解凍。死斑できる。
(4)5月27日5時30分〜6時30頃、Bくんの頭部を中学校正門前に置く。第一の挑戦状を添える。頭部の位置を、何度か動かす。
何ともまあ、たいそうな犯罪です。何でこんなことするんやろと思いますが、現にBくんは殺害されて首を切られていますので、結局は誰かがそれをやったということなのですね。異常なまでに意志の強靭な、かなりシツコイ人物のように思えます。だからやっぱり、思いつきでやってるわけではない。相当長い間、計画していたと思います。こんなの思いつきでやったのだったら、途中で疲れて飽きてしまいますよ。
この手順からすると、犯人は以下のものを持っているということになります。
・Bくんが入るくらいの冷凍庫
直前に新規に冷凍庫を買い求めたか、あるいは昔から持っていて、最近では使わなくなっていた(少なくとも数日間は、その中身を周囲の人が確認しない)もの。もしくは業務用のものを使える立場にあったなど。
・一人で作業のできる場所
ここにはもちろん冷凍庫もあります。そう頻繁に40kgもある凍った遺体を移動させることはできませんからね。Bくんを連れ込み、殺害し、そのまま冷凍庫に押し込めることのできる場所。のちに遺体の首を切断できる場所でもあります。作業小屋のようなところでしょうかね。犯人の自宅とは限らないと思います。
・電動ノコギリ
・胴体を運ぶ袋ないし容器
・土を掘るスコップ
・頭を運ぶ袋ないし容器
・車?
車があれば、移動に関するパートが非常に考えやすくなります。しかし車を運転できるのは大人です。それゆえに検察も、少年Aが遺体をずっと基地下から移動させなかった、とせざるを得なかったのでしょう。
しかしそれでは、25日の段階で基地近くまで出向いた警察犬がなぜ遺体を発見できなかったのかという疑問が残ります。また、近隣住民にとっては、何かあったらタンク山と基地を探すのは常識だったようですから、ずっとそこにあった遺体を誰も見なかったということはまずありえません。遺体はやはり、あらかじめ南京錠をつけかえておいた犯人によって、26日深夜から27日明け方にかけて、基地下に移動されたものと考えられます。
胴体を置くのに、なぜ川の土手などではなくアンテナ基地を選んだのか。これは、胴体が首より早く発見されるのがイヤだったのではないかと思います。見てほしいのは首のほうですからね。胴体の移動に使える時間は夜間しかなかったでしょうから、その点、アンテナ基地であれば鍵もかかるし、明け方に基地まで上がる人などいないという点でも、理想的な場所だったのではないでしょうか。
なお、胴体が発見されたのは5月27日午後3時頃ですが、その1時間ほど前に、7人もの集団がアンテナ基地を訪れています。南京錠がつけかえられていたために中には入れず、そのまま帰ってしまったため、遺体発見には至りませんでした。
そうそう、真犯人の持ち物で、忘れてはならないものがあります。
・Bくんの眼球2個
「スプーンでくり抜いたようだ」という記載をした週刊誌もありました。もしほんとうにBくんの目がそのようなことになっていたのであれば、犯人は今もまだ、それらを持っているのではないかと思います(少年Aの自宅からは、そんなものは見つかりませんでした)。Bくんの目が傷つけられていなかったのであれば、もちろん当てはまらない話です。